10話 ページ10
「ねえ聞いた!?先生達が今あの転校生2人の事で会議してるんだって！」
「まじで?あの2人はまあやばかったもんね」
「だよね！葉月さんと倉田くん！樫野くん達と同じかそれ以上だよね」
すれ違う女子3人の話が耳に入った
本人とすれ違う時に普通そんな話するか？とも思うが気にしない
使われていない教室の扉をゆっくりと開けて中に入る
「よお七瀬」
「よおじゃないって！ホントに！」
中にいるのは唯斗と私
さっき合図してココに来ることになった
私たちのクラスからそう遠くはない
「でもマジビビッた〜」
「それはこっちのセリフ
転校先に唯斗とかアフリカにプーさん歩いてるくらいビックリだよ」
回りくどい例えを流され私たちは話を始める
「でここではまあ他人が一番」
「それかめっちゃ一緒にいるかだな」
「冗談言わないでよ」
私達がこんな人気のない教室で話さなければいけないのは理由があるのだ
小六の時…
『七瀬ちゃんってさ、唯斗くん好きなわけ？』
『うんう？』
『うっそだ〜だって唯斗くんにだけ声が高いもん』
『それな！まじオトコズキ！ぶりっ子』
もちろんいじめ、とまではいかなかったが普通にハブられてた
中学に入ってからはあまり関わるのをやめていたのだ
それもこれも唯斗の異常なモテのせいである
女子は醜いのだ
「で、まじでどうする？
俺お前いないとぼっちなんだけど」
「唯斗ならすぐ馴染めるって」
色々言ったが結果的には唯斗がピッタリくっつく事に決まってしまった
ピッタリと言ってもトイレは別だし部屋も別
その代わり寮への道は唯斗に送られることになってしまった
空き教室から2人で出るとその瞬間から唯斗は私の隣にピタリとくっついていた
「近くないデスカ？」
「しょうがないじゃん？
最悪恋人ってことにしてやってもいいよ」
「何様だよ」
教室に入るとまた視線は私達
小さな声で話してるつもりでもやはり話し声は聞こえてきた
「あの2人って付き合ってんの？」
「唯斗くんめっちゃタイプだったのにな」
「まじで？」
女子の声が多い
ぶっちゃけ私はブスとでも言ってるのではないか
言われたこともあるしその反応には困った
「これ、成功？」
「微妙」
何も言わずに席につくと隣にやはり唯斗が座った
前の席の人がくるりとこちらを見る
彼女の脳内は読めない
美形…
ぽろりと言われたのはその三文字
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綾鷹(プロフ) - 玖蘭零☆さん» ご指摘ありがとうございます！ (2017年11月13日 1時) (
レス) id: 6b88b77acb (このIDを非表示/違反報告)
玖蘭零☆(プロフ) - 夢色パティシエール懐かしいっす！！！ オリジナルフラグは外してくださいね〜！！ 編集画面のところで下に下がると｢■実在人物・団体・キャラクター、不使用のオリジナルコンテンツである｣という項目があるのでそこのチェックを外せば大丈夫ですので (2017年11月13日 0時) (レス) id: 449d26bdad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹 | 作成日時：2017年11月13日 0時
