3話 ページ3
シューは口の中で溶けてきえクリームがその後を追う
シューより少し多いのかクリームは甘さが控えめで
まるで恋のようだった
溢れ出た思いは甘く苦い
「恋みたい…」
「そ、そうです
これは恋をイメージして作ったシューなんです」
「えっ」
たまたま言った筈の言葉がまさかに当たってしまった
さっきまでピアノを見ていた観客の方々も私と彼のやり取りを見て
私が凄いと勘違いをしてしまっているようだ
「貴女お名前は？」
「七瀬です、葉月七瀬」
「葉月？あの失礼ですがご家族かご親戚にパティシエールはいらっしゃいますか？」
「はい、おばあちゃんがパティシエールでした」
「でした…とは？」
「一昨年亡くなったんです」
「それは申し訳ない
悲しいことを思いどさせてしまったね」
「いえ、大丈夫です」
「失礼ついでにお聞きしますがおばあ様のお名前は？」
「リヴィエラです」
私のおばあちゃんはフランス人で日本人のおじいちゃんと結婚した
そのせいか私の目は少し青く髪色素も薄い
それとおばあちゃんとよく話していたので会話程度のフランス語は話せた
「Mme.リヴィエラ…」
「おばあちゃんがどうか」
私が言いかけると言葉を遮るようにして男性は言った
「Mlle.七瀬、聖マリー学園に来ませんか？
貴女と同じような境遇の少女が一昨日転入しました
この名刺を貴女に渡します
御両親に相談してみてください
貴女には才能を感じます」
私が名刺を受け取ると風のようにどこかへ行ってしまった
アンリ･リュカス
そう書かれた名刺が私の手に残る
私に才能を感じる
確実に勘違いとも思える
けれど私はなぜかその学園に魅力を感じていた
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綾鷹(プロフ) - 玖蘭零☆さん» ご指摘ありがとうございます！ (2017年11月13日 1時) (
レス) id: 6b88b77acb (このIDを非表示/違反報告)
玖蘭零☆(プロフ) - 夢色パティシエール懐かしいっす！！！ オリジナルフラグは外してくださいね〜！！ 編集画面のところで下に下がると｢■実在人物・団体・キャラクター、不使用のオリジナルコンテンツである｣という項目があるのでそこのチェックを外せば大丈夫ですので (2017年11月13日 0時) (レス) id: 449d26bdad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹 | 作成日時：2017年11月13日 0時
