11話 ページ11
美形…
その言葉の反応に困っていると唯斗節が炸裂する
「あれ？前の席の子？
俺倉田唯斗よろしく〜！
てか何ていうの？」
「山田あゆみ」
「へえ！
あゆみちゃんかよろしくね」
まあ唯斗節なんて言ってるけれどただのチャラ男
窓の外を見ているとガラガラ立て付けの悪い扉を開けて飴屋先生が入ってきた
「静かに！席について」
みんなが早々に席についた
飴屋先生が片手でメガネを治す
「ええ、今日2名の生徒がクラスに加わりました
それに伴ってグループ編成を行いました
今からグループを言います
Sグループ」
先生がそれを言った途端、しんと静まり返った
みんなが目配せしているのがすぐに分かる
「Sグループ
天野、樫野、倉田、葉月
Ａグループ…」
隣の唯斗と目を見合わせる
「同じグループ」
「まじ腐れ縁じゃん？」
腐れ縁と言いながらも彼はどことなく嬉しそうだ
後ろの席の真も何かと嬉しそうだ
「よろしくね」
「おう」
どこか素っ気ない
するとまた唯斗節
「君がカシノくん？」
「ああ」
「よろしく！
俺倉田唯斗ね、てかまじイケメンだねちっさいけど」
ちっさい。中２で160cm程が普通だろうが
あろうことか唯斗は176cmあるのだ
実際、私も少し見上げながら話さねばならない
それなら真位の身長が丁度いいと思った
「一言余計だ」
「えへへ、気にしてた？」
それから会話は途絶えた
返事を返すつもりがないのか真は顔を背けている
休み時間、私たちの机の周りに数人の人だかりができた
鬱陶しい心の中ではそう思っていても
唯斗がその人たちを裁ききるのを待っていた
「凄い人気だな倉田」
「ホントに、真ももうちょっと愛想出したらモテると思うよ？」
「ふんっ興味ねえよ」
真はそっぽを向いてしまった
するといつの間にかいたいちごが甲高い声で語り出す
「どうしよう！七瀬ちゃんと同じグループだよ！！
あと樫野も！まあ樫野はしょうがないとして！」
「何がしょうがないだこのど素人！！」
真の怒鳴り声は耳によく響いた
鬼の形相でいちごに怒鳴っている
四人でグループなんてやっていけるだろうか…
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綾鷹(プロフ) - 玖蘭零☆さん» ご指摘ありがとうございます！ (2017年11月13日 1時) (
レス) id: 6b88b77acb (このIDを非表示/違反報告)
玖蘭零☆(プロフ) - 夢色パティシエール懐かしいっす！！！ オリジナルフラグは外してくださいね〜！！ 編集画面のところで下に下がると｢■実在人物・団体・キャラクター、不使用のオリジナルコンテンツである｣という項目があるのでそこのチェックを外せば大丈夫ですので (2017年11月13日 0時) (レス) id: 449d26bdad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾鷹 | 作成日時：2017年11月13日 0時
