私のこと､好きになってよ…〜胸が鳴るのは君のせい〜 (ページ16)

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Aside

就寝前のひととき､コテージのどの部屋からも賑やかなおしゃべりの声がする

私はというとみどりと弥生､つかさ､そして栄梨子と千佳と同じ2号室

全員揃って読書にいそしんでいた

千佳｢あ〜！いい〜！｣

栄梨子と千佳が布団の上で足をジタバタさせる

読書は読書でもみんなが読んでいるのは胸キュンの少女漫画だ

弥生｢え､ってか2人ともこの漫画全部持ってきたの？｣

弥生が驚くのも無理はない

なんと20冊近い漫画をバッグに詰め込んできているのだ

ちなみに私は“おとななじみ”全8巻+色々を持ってきた

A｢お楽しみのところ悪いんだけど〜あと30分で消灯だからね〜｣

栄梨子｢え〜全然眠くな〜い｣

みどり｢ねえねえ…今から男子部屋に潜入しない？｣

つかさ｢それ面白そう！｣

栄梨子｢行こ行こ！｣

A｢いやいや…流石に大胆すぎるでしょ｣

消灯時間後は部屋の行き来をしないように学校側から厳しく注意されている

今年は風紀の中村先生も同行しているし…見つかったらえらいことだ

弥生｢いいじゃん…高校生活の思い出づくりなんだから｣

読んでいた少女漫画を胸に､弥生が言う

いやそれ二次元の話だから！

A｢私…一応実行委員だからさ｣

私の訴えなどテンションマックスの女子たちは聞いてもいない

千佳がハイっと手をあげる

千佳｢いくならイケメン有馬くんの部屋がいい！｣

私は変な声が出そうになった

千佳まで隼人狙いなの！？

つかさ｢いいね〜｣

栄梨子｢賛成！｣

そんなぁ…私も行きたい…でも実行委員だし…規則違反できないし…

みどり｢行かないの？A〜｣

A｢…実行委員…だし…｣

ああもう…実行委員なんて立候補しなければよかった…