私のこと､好きになってよ…〜胸が鳴るのは君のせい〜 (ページ13)

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Aside

ポツポツと優しく屋根を打つ雨音がする

いつの間にか雨が降っていたらしい

なんだか…この世界に2人きりになったような…

その時不意に麻友のこえがした

麻友｢隼人くん｣

有馬｢麻友…｣

A｢麻友〜！｣

麻友｢久しぶり｣
　｢あ…隼人くん…今ちょっと時間ある？｣

あ〜邪魔者確定

この場に居座るほど私は無神経じゃない

どうしようと思っていたところへ清掃班のみどりと弥生とつかさが片手に傘を差して片手にゴミ袋を持ってやってきた

みどり｢あ〜Aいた〜｣

弥生｢ごめ〜ん…やらせちゃって｣

ごめんどころか天の助けだよ〜

A｢いいよいいよ…ついでだから｣

麻友に気づいたみどりが警戒するような目つきで私の前に来る

みどり｢…どうしたの？｣

A｢なんでもないよ…いこ｣

3人を促して行きかけた時､隼人が言った

有馬｢おい､こいつまだメシ食ってねーぞ｣

つかさ｢えっ…本当に？｣

みどり｢カレーまだ残ってるから｣

3人が私に謝ってくる

準備が遅すぎたせいもあるけどいざ食べようと思った時に実行委員に招集がかかり､戻ってきた時にはもう片付けの時間で､夕飯を食べ損ねてしまっていたのだ

私は大きな笑顔で隼人に振り返った

A｢ありがと｣

有馬｢残りもん､処理してこいよ｣

隼人がいたずらっぽく笑う

A｢はぁ？｣

隼人ったらほんとにひねくれてる

私が自分から言い出せないことわかってて言ってくれたくせに…

こんなの嬉しすぎだろおい

我ながら単純すぎるでしょ…