綾野さんち。01

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旬さんと孝之さんの待つお寿司屋さんに入ると、
お皿いっぱいのいくら。




「いくら…！」


孝「好きなだけ食べな！」


旬「飲め飲め！Aも！」


「飲んじゃうー！」


龍「こら未成年。」




旬「大学生は飲まされるし今のうちにキャパ知っといた方がいいよ。このあと剛もくるし、ね？」


こっそり旬さんが龍平さんに耳打ちしてるのは、この時は知らなかった。




「じゃあAの入学を祝って〜？」


孝「うお自分で言った(笑)」


旬「ここは龍平さんかなあ。」


龍「A飲み過ぎんなよ！…えー、乾杯！」


「「「乾杯！！」」」




ビールを1杯飲んで、レモンサワーを3杯、日本酒を飲み出した頃に剛くんが着いて…


気づけば家のベッドで寝ていた。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



「ご、うくん…、えーが、たのしみだねえ…」


剛「試写会おいでね。チケットあるからね。」


「ちゃんと、もどってる、よかったあ…、」


剛「戻ってる？」


「さつえ、いちゅう、ずっと知らないひとみたい、だったから、」


剛「…Aが戻してくれたんだね、ありがとう。」



朧げな記憶の中、繋いだ手だけが温かくて。


そのまま眠りに落ちた。

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