吸血姫は眠りを知らない9 ページ10
その日の夜、Aの部屋に元気よく入ってきたアヤトにカナトと寝ている所を見られた......らしい。Aは弟達とお花畑でキャッキャウフフする夢を見ていたので寝ていた。弟の夢だったから意地でも起きなかったのだ。決してただ眠かった訳ではない。
それはそうと、次からは交代でAの部屋で眠ることにしたらしく順番を決めている最中なのだ。
「次はカナトの兄であるオレ様だな！」
「何言ってるの、長男の僕に決まってるだろう？」
「順番的に言うと、次はカナトくんの弟のボクだよね？」
口喧嘩がヒートアップして行くのを感じ、Aはある提案をもちかける。
「ジャンケンで決めない？」
「でも、それだと面白くないよね。姉さんもそう思うでしょ？」
「充分楽しいと思うよ。うん」
おいライト何を言い出すんだ。折角、穏便に済む所だったのに！
「そもそも、順番決めに面白いも面白くないも無いでしょう」
「でもさ、折角なら楽しい方がいいと思わない？」
「んなこたぁ、どうでもいい。さっさと決めようぜ！」
どうでも良くない！
折角レイジが良い事を言ったというのに、ライトとアヤトの言葉で無駄に終わってしまった。因みにカナトは自分には関係ないとばかりにテディと話している。スバルは兄弟と会うと必ずといっていい程喧嘩になり、物に八つ当たりをするので手を痛めないようベットの上に座らせている。
「はぁ、しょうがない。もうそれでいいよ」
「姉様が良いのなら、僕もいいです。それで、どんなもなのですか？」
「んふっ、姉さんを誰が一番ドキッとさせられるのか競うんだよ」
「はっ？」
順番決めという事で、弟達で勝手にやるものだと思っていたAは鳩が鉄砲玉を食らったような表情になる。対して、普段から姉であるAに振り回されている弟達はライトの提案に思いのほか乗り気だった。
「いやいやいや、流石に弟に対してドキッとはならないと...」
すると、後ろから服の端をくいくいと引っ張られた。
「本当に...？」
犯人はテディを腕に抱き抱えたカナトだった。カナトは床にペタンと座りAを上目遣いで見つめると、コテンっと首を傾げた。
ドキッ！
「なるほど。ドキッというのは曖昧でしたが、庇護欲から生じる感情でも良いということですね」
カナトの可愛さに暫く固まっていたが、レイジのその言葉で現実に戻った。
ってことは、弟達のゲロカワイイ姿を見れるの？なんなら「お姉ちゃん大好き」って言って貰えるの？
え、天国ですか？
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ディアラバのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月17日 21時) (
レス) @page7 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: 2d9e53b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
*SSU* - つ・づ・き・が・た・の・し・み♪ (2020年4月28日 10時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆた - つづき楽しみにしてます！ (2020年3月8日 10時) (レス) id: 6c85c6c733 (このIDを非表示/違反報告)
神 - わぁー！ 返信ありがとうございます。応援しています！ (2019年10月10日 21時) (レス) id: 090390c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年5月15日 19時
