エピローグ ページ1
目の前が霞む、足に力が入らない。
Aはガクリと膝を地につけ、重心が倒れかけたのを両手で支える。そのまま朧気に遠くを見つめた。
「燃え、てら」
遠い場所にある村はいつもなら、見つけるのに苦戦する。
しかし、紅く紅く存在を主張する村を見つけることは、今では容易な事だった。
「もうちょっと、だけ」
息混じりの言葉を呟き、もう少しだけでも村から離れようと足に鞭を打つ。
「あ、れっ？」
いつもの癖で首に手を這わせるが、手にあたるものは無い。
家紋を加工したペンダントで、中心に埋め込まれた宝石は一見透明に見えるが、陽の光にかざすと虹色に輝くというものでAは気に入っていた。
だが、不思議と何も感じなかった。むしろ、あれが私の形見になるのかなと不謹慎な想像すらしていた。
「人間の命を蘇生する代償か...」
立つことも諦め、その場で仰向けに寝転がる。
「まさかそれが、『生きながらも死人のように眠る』ことだとはね」
知っていたら、何が変わっていたのだろうか。いや、それは無いか。
きっと、その代償が本当に死ぬ事だったとしても私は同じ道を選んだ。
「弟の笑顔のためなら、お姉ちゃん頑張っちゃう！」
ほんと、救えないブラコンだって自覚はある。けど、辞める気は無い。
「ねっむ。大声出せばちょっとは目、覚めるかと思ったんだけどなぁ.......でもそんなことより」
死ぬ直前になると走馬灯が流れるって聞いたことあったから、ちょっと期待してたんだけど、寝るだけじゃ無効ってことー？一応、死んだように眠るんだけどなー？
「まあいい、勝手に走馬灯流してやる！それまでは眠らん！...無理かも、めっちゃ眠い！」
火傷を負ったふくらはぎを地面に擦り付ける。
「いっつぅ.......でもこれで、少しは起きてられる」
＿＿さて、私が眠るまで話そうか。ぬいぐるみのように小さい愛する可愛い弟達との運命的な出会いから、ついでにこういう状況に陥った経緯を...
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ディアラバのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月17日 21時) (
レス) @page7 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: 2d9e53b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
*SSU* - つ・づ・き・が・た・の・し・み♪ (2020年4月28日 10時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆた - つづき楽しみにしてます！ (2020年3月8日 10時) (レス) id: 6c85c6c733 (このIDを非表示/違反報告)
神 - わぁー！ 返信ありがとうございます。応援しています！ (2019年10月10日 21時) (レス) id: 090390c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年5月15日 19時
