吸血姫は眠りに誘われる2 ページ17
長時間座っていた事で凝り固まった体を伸ばす。Aは今の今までレイジが読んでいた本の内容が分からなかった事に危機感を覚え、夕寝したことで冴えている目をいいことに参考書を読み漁っていた。教える立場の私の方がダメな子というわけにはいかないっ！早急に知識量を増やさねば！！
そう決意を固めもう一度机に向き合おうといた時、シュウの部屋が目に留まった。
シュウの部屋を明るく照らしている燭台と全く同じものを手に持つと、シュウの部屋へと転移する。
「私の天使は何をしてるのかな？」
「うわ！？」
「うへぇあ！？」
突然現れたAに驚いたシュウが声を上げベットの上に尻餅をつき、シュウの声に驚いたAが奇声を上げる。
そういえば前にもこんなことあったような...。既視感を覚えたAはもしや、と未だに放心状態のシュウの下に散乱しているスーツを見ながら口を開いた。
「もしかして、前に言ってたお友達のスーツ選んでたの？」
シュウは気まずそうに目を逸らすと、ちらちらとAの顔を伺う。これは...
Aはしょうがないなぁと言いたげに肩をすくめた。
「その子、どんな子なの？」
「あっ、あのね...！」
その言葉に目を輝かせたシュウは、その子の名前がエドガーということや、狩りを教えてもらったお礼に今日の舞踏会に招待するということを教えてくれた。エドガーとの思い出を話しているシュウは本当に幸せそうで、何時間でも聞いていられると本気で思った。
「...」
「どうしたんだ？姉様」
どうやら無意識に顔を顰めていたようで、シュウが眉を下げAの顔を覗いている。
ダメだ、我慢しろA...。あの時はレイジが寝ていたから大丈夫だったのであって、今鼻血を噴き出してみろ。私の血がシュウの顔を汚し、おまけに「姉さまの血、不味い」と言われて嫌われる未来しか待っていない。そんなことあってはならないぞ！耐えろ、耐えるんだA！
「いや、姉さまよりエドガー君の方が好きなのかなって...思って」
どうにか鼻の付け根をキュッと締めることに成功した。そっちに集中が行ってしまうため、声量がいつもより下がってしまう。幸いシュウはそれを落ち込んでいると判断したようだ。
「エドガーも好きだけど、姉さまのことはもっと大好きだよ」
先程の言葉は紛れもない本心だったので、ジーンと来てしまった。
「姉様は？」
「当たり前！」
「それって、僕が一番？」
「そう、私にとって弟達が常に一番！」
「嫌い」
「えぇ！？」
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ディアラバのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月17日 21時) (
レス) @page7 id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅり(プロフ) - 続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月13日 3時) (レス) id: 2d9e53b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
*SSU* - つ・づ・き・が・た・の・し・み♪ (2020年4月28日 10時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
まゆた - つづき楽しみにしてます！ (2020年3月8日 10時) (レス) id: 6c85c6c733 (このIDを非表示/違反報告)
神 - わぁー！ 返信ありがとうございます。応援しています！ (2019年10月10日 21時) (レス) id: 090390c6c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜蘭 | 作成日時：2019年5月15日 19時
