夢と現実 ページ4
ｰAsideｰ
・・・自分に長い時間用のスリプルを掛けていた｡
・・・笑顔で見送っても、独りになったのは変わりない。
・・・だから、セフィ様が見つけて下さると信じて眠っている。
・・・セフィ様とは、私のブレスレットと繋がっている。
だから、帰ってくれば、すぐ分かる。
ー何故か気がつくと､ただただ白い空間に呆然と座っていた｡
「・・・ここはどこかなぁ・・・｣
見回しても、ただただ白い世界｡
・・・すると遠くから､誰かが歩いてくる。
「・・・んっ・・・？？｣(目を凝らす)
黒い翼が人影に生えると・・・
ーバサッ。
私の後ろに一瞬で回り込んだ。
そして、力強く抱き締められる。
「・・・セフィ様・・・？｣
セフィ 「・・・A・・・やっと、会えたな｡｣
温もり、声がずっと昔の物に思えた。
「・・・私も、ずっと会いたかったです。｣
セフィ様は私の前に回ってきた。
・・・白い長髪も、緑の猫目も、いつもの服も、全てが遠い昔に見たような感じだった。
そして、また抱き締めるセフィ様・・・
「・・・寂しかった・・・｣
セフィ 「・・・済まない。もう少し、待っていてくれ。｣
「・・・ずうっと､待っておりますよ。私が死のうと、輪廻転生して、また会えますから。｣
セフィ 「・・・A・・・｣
セフィ様は焦がれたように、私の名前を呼んで私の顔を上げて、唇を重ねた。
私の髪が梳かれる感触を覚えて・・・
ｰ教会ｰ
「・・・セフィ様・・・え・・・っ・・・？｣
向こうに、セフィ様に似た青年３人が立っていた。
ｰ次回へ続くｰ
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作者名：｢名もなき贖罪の銃士の少女｣ | 作成日時：2017年3月21日 15時
