人気歌い手はTwitter恐怖症 (ページ6)

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4日目ページ6

A Side

「待ってください！！」

荷物を持って、さぁ席を離れるぞ。というタイミングで声をかけられる。

「あの、せめて。せめてラインだけでも教えてください。また、お話したいです」
『え、いyｱはい』

否定しかけたらすごい勢いでしぼんだので罪悪感から肯定の意を示してしまった。そうしたら黙ってないのはこっちで。

「はぁ？何それ、ずる。俺でさえ須藤とLINE交換してないのに」
『ｱじゃあ一ノ瀬とも交換ｽﾙ』
「ほんと！？やった」

やったとか可愛過ぎない？ほんとに30歳？今年31歳？絶対違う。

なんて冗談はさておき、もう関わることも無いはずだった人達とラインを交換してしまった…………
そしてさらに爆弾を落とすのがこの人で。

「写真一緒に撮って欲しいです！あと今日お会いしたこと、乗せてもいいですか！！あ、あれでしたら名前は伏せます！！！」

…………………………………へ？

『え、あ、まあ手ぐらいなら………乗せるって、つ、青い鳥、ですか？でも、名前乗らないなら……いや、んー。あ、名前も、写真ものないのであれば。誰とあったかが特定されなければ、いいです』
「分かりました！！！じゃあこの写真は僕の宝物にしますね！！」

飲み物の近くに手を出すと、シャッターを切られる。

『それでは、さようなら』

今度こそその場を抜け出して家に帰る。

当初の目的であった服が買えてないのに気づいたのは、家に着いてから。