人気歌い手はTwitter恐怖症 (ページ11)

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7日目ページ11

まふまふ Side

どうだろう。やっぱりだめだろうか。そうだよな。いくらなんでも、Twitterをやっていない、最近はライブもやっていない。そんな人にライブの出演依頼をするなんて。
でも、それでも、僕は雨音さんに出て欲しい。あわよくば、そこで何かにふっ切れてTwitterを再開してくれたりしたらいい。正直、ほんとに新参者だからなんで雨音さんがTwitterをしなくなったかなんて分かってないのだけれど。でも、そらるさんの反応を見ていたら、ちょっとは察せた。

雨音さんリスナーの過激派か、そらるさんリスナーの過激派か。多分前者だけど。が、デマを流して、それを信じたそれぞれのリスナーが騒ぎ立てた。まだ小さかったから流していたのだろう。それか、気づかなかったか。リプとかで来なきゃ、気づけないだろうし、それも十分にありえる。

そこに、そらろんという新しいコラボの登場。ろんさんと雨音さんは元々仲良くて(そらるさん情報。たしか、リア友だった、って言ってたっけ)、そらろんが知り合ったきっかけも雨音さんみたいだけど、リスナーはそれを知らない。ろんさんと雨音さんの絡みが今まであまりなかったのも災いして、着火。

事情説明は、もちろんしたのだろう。けれど、受け入れられなかった。雨音さんは絶えることの無い誹謗中傷(中にはきっと、それまで「ずっと応援しています！」と言ってくれていた人たちもいたはず)に耐えきれず、Twitterを離れた。そしてその流れでほかの歌い手達とも縁を切り、孤高の歌い手へ。

そんな所かな。
ほんとに少しの情報だけで考えたから、合ってないところとかありまくりだろうけど、仮説として立てているのはこんな感じ。
そんなんだから、まだTwitterは怖い場所で、戻れない場所なんだろう。でも…………
なんて考えていると、返信が来たことを知らせる音が鳴る。

…………来た

恐る恐る画面を開いてみると、

〈そういう事であれば、喜んで引受けさせていただきます。〉

了承の意を表す返事。

「！？！？！？！？？！！！！！」

思わず立ち上がり、声にならない叫び声をあげる。ついでにガッツポーズ。
こうしちゃいられない。半ば無意識に電話をかけていた。