恋 の 矢 印

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「テスト返すぞ〜！」




.









「やったぁあああ！」




席でぴょんぴょん飛び跳ねる私。





「点数どうだったの？」




「見て！」




勢い良くテストの点数を片寄君に見せる





「94点、すごい！」



と、ニコニコ喜んでくれた





なにげなく



「片寄くんはどうだったのー？」




と、ペラっと机の上においてあるテストを裏返した







「ひゃ、100点…」





そこには大きく、100とかいてあって




「たまたまだよ。」




なんていって片寄くんはテストをまた裏返す。






「すごーい…。あ、でも私がこんな点数とれたのは片寄くんのおかげだし！なんかお礼する！」



「お礼…？いいよ、そんな」



「いいのいいの！なんでもいって！」




と、意気揚々に胸をたたく。




「じゃあ、考えておくね。」




「りょうかい！」





まあ、私が片寄くんにできることなんてほぼなさそうだけど…





「A！」




「んっ？あ、晴美」




声をかけられた方向をみると晴美が席から私を呼んでいて



周りはガヤガヤ賑やかで、晴美が大きな声を出す





「何点だったー？」


「94！晴美はー？」


「94！一緒！」


「やばーい！一緒じゃん！」




点数が一緒に驚いて笑ってしまう







「どこまでも似てるね私達」




と、ニッコリ晴美が言う。




似てる？



似てないよ。




だって、あなたは私の好きな人に愛されてるじゃない



私には振り向いてくれないのに。






「ほんとねー！そっくり！」



私は笑顔でそうかえした

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