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「涼太!」
「片寄くん。」
「涼太。」
「「「宿題見せてください!」」」
片寄くんの前に立って、お願いする3人。
「また?ちゃんと宿題やりなよ。」
なんて困ったように苦笑いしながら
ほら、とノートを渡してくれる。
「あ!A、ずるい!先に私が見る!」
「ちょ、今日俺当たるから、先。」
「ムーリー!!!」
一つのノートを取り合って朝から賑やか。
どんな偶然か私達4人は同じクラス。
そして、これまたどんな偶然か。
「Aは、涼太と席隣なんだからいつでも見れるでしょー!」
私は、片寄くんと隣の席。
「晴美だって、玲於と一緒なんだから後でうつしてもらいなよ」
玲於と晴美は隣の席。
「落ち着きなって。」
静かに、3人をたしなめる片寄くん。
いつもと同じ朝。
.
「なんとか、間に合った…」
チャイムが鳴るギリギリに移し終えたノート。
字、きったな。
それに比べて、片寄くんのノートは見やすくて丁寧。
「ノート、ありがとね。いつもすみません。」
軽く頭を下げてお礼を言う。
席が隣同士ということで、ノートを返すのは私の担当。
「たまには、宿題やろうね?」
「はい…」
「分からないなら、教えるしさ。」
「えっ、ほんと?!」
ガバッと席を立ち上がると
驚いた顔の片寄くん。
「バッカ、A授業中…」
離れた席から玲於の声が聞こえた気がした。
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わい - 4人の関係…続きがすごく気になります!更新頑張ってください! (2015年9月20日 0時) (レス) id: a28ddd8ce9 (このIDを非表示/違反報告)
玲於*隆二 - 切ないです〜泣。玲於〜…。 (2015年7月21日 16時) (レス) id: d55a551e26 (このIDを非表示/違反報告)
凉音(プロフ) - イチゴさん» 外しました! (2015年7月20日 16時) (レス) id: 3233ed76cd (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - オリフラは外してください (2015年7月20日 16時) (レス) id: 5e3eaf3038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凉音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ryoue
作成日時:2015年7月20日 9時