恋 の 矢 印

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「ハァッ、片、寄くん」




「あっ、ごめん大丈夫？」





パタンと静かにドアがしまる。







連れて来られたのは片寄くんのお家









「無理させちゃってごめんね。ここなら大丈夫だから…、二階あがってて。」




はーい。


っと心の中で返事しながら、必死に息を整える



久々にこんな走っちゃった…しんどい。








「失礼しまーす。」



小さくつぶやき中に入る



勉強会やったときから変わってないなぁ、綺麗なお部屋。




「あ、窓…」




夕日が差し込む窓にひかれるように近づいた。



「綺麗な夕日」






写真でもとっておこうか、そうおもって目線をそらすと




「れ……ん！」



「……る？」




近づいてくる話し声。





れおと晴美。





れおは先にある自分の家を通り過ぎて、晴海の家のほうに向かう



送ってあげてるのだろう






今まで送ってもらうって感覚はなくて、いつも隣の家にすんでたから、一緒に帰るのが当たり前だったけど。





今、あなたは他の人と歩いてるんだね。





「…はぁ」





じーっと、二人を眺めていると





「………ッ」




パチリと、晴美と目があったような気がした。





シャッ




急いでカーテンを閉め、窓から離れると




「あ、片寄くん…」




部屋に入ってきた片寄くんがいて、









「つらくない？」





そう私に聞いた

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