私は……【青葉城西】 (ページ34)

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ʬ( ´･֊･` )ʬ

A side

ポジション関係なく別れたので、すごくバランスの悪い編成になった。

……むこう、C(センター)2人いるんだけど。まぁ、その分こっちにSF(スモールフォワード)2人いるから、いいのかな(よくない)。

それぞれのチームのメンバーを見ながら、ゲーム展開を予想していく。

昔から、この時間が好きだった。
こうして予想した展開をわざと崩したりして、相手を惑わせて……みたいなことは、やらない方が稀だった。だって、そうでもしてなかったら、つまんなかったから。
どっかの漫画の強豪校の人達は、点数で遊んでいたけど、そんなあからさまなことをする勇気はないので、却下。

結果から言うと、勝った。
久しぶりにやる、現役者だけとのそれは、すごく楽しかった。
みんな、笑ってんのにガチだから、傍から見たら恐怖の集団だっただろう。
ま、関係ないけどね。
気がかりだった由紀とも、普通に話せてたから、いいんじゃないかな。

「ね！！もう1クォーターやろうよ！！」
「あ、いいね！やろやろ！！」
『いやいや、寝るよ？てか、寝かせて？明日、いやもうすぐ今日だけど。朝ごはん作らないといけないのよ』

日付が変わろうとしているのにも関わらずもう1回、もう1回とせがんでくる奴らに待ったをかける。
理由も話したら、渋々ながらも、終わることを了承してくれた。

？「……ねえ。」

体育館を出るとすぐ、声をかけられる。

『……なに、由紀』

問いかけてみるも、声をかけてきた本人はなかなか喋ろうとしない。
まぁ、どんな用事かは何となくわかるけど。

『……中学の時のことなら、もういいよ。由紀は何もしてなかったでしょ』

由「っ、そうだけど！！私、Aが苦しんでるの、見てることしか出来なかった。それが、ずっと、ずっと！！！」

この2年間、いや、3年近く。この人は、ずっと苦しめられたのだろう。
でも、そんなの関係ない。傷つき度で言ったら、こっちの方が断然上だ。
ここで謝って、許されて。そうしたら、あの人はもう苦しまなくてすむ。
けど自分は。私の感じた痛みは、そんな程度じゃ無くならない。
いつまでもその傷に、苦しみ続けなくてはいけないのだ。
だから、許すなんてそんなこと、絶対しない。

『うん。だから、もう寝かせて？いくらあんま寝なくてもいいったって、これはきついから』

それだけ言って、その場を去る。もう、そこにいたくなかった。