私は……【青葉城西】 (ページ22)

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波乱 8 ページ22

( ＾ω＾)
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A side

ガラ……

ドアを開けると、中にいた人たちが全員こちらを向く。

……普通に怖いな。

花「ほら、怖くないから。進めって」

後ろから軽く背中を押される。

『あ、そう、ですね』

見渡しても、波切の姿はどこにもない。
やめたと言うのも、どうやらほんとらしい。

内心ビクつきながら、おずおずとみんなの前に行く。
と、

「「「すみませんでした！！！！！！！！」」」

綺麗な90度で、謝られる。

え、めっちゃ綺麗。

じゃなくて。

『うん。で？』

矢「で？って……」

矢巾がボソッと呟く。

『先輩方には言ったけど、1年の付き合いの人より会って2日の人を信じた人たちと一緒にいる気ないから』

「「「えぇ……」」」

えぇ、じゃないから。
なんども言うけど、結構傷ついたんだよ？
また、誰も信じてくれないって。
柄にもなく、泣いたからね？
まぁ、そんなこと何があっても言わないけど。絶対。

私がいなくなることについて惜しんでくれているのは嬉しいけど、裏切られたことには変わりない。

岩「……本当に、戻ってくれないのか？」

……そんな寂しそうな目で見ないでください。罪悪感がひどい。

『逆に、戻ってきてほしいんですか？』

なんとなく答えは予想できるけど、聞いてみる。
そしたら、

「「「もちろん(です)！！！！！！」」」

声を合わせて即答してくれる。
不覚にも泣きそうになった。

思うところはあるにはあるけど、もう、いいや。

『仕方ないですね。じゃあ、また顔を出します』

うん。今までだって、行ってなかったわけじゃないから、"戻る"ってのは、ちょっと違う。

こうしてまた、部員のみんなと普通に話すようになった。