私は……【青葉城西】 (ページ17)

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( ＾ω＾)

A side

いや、行こうとした。

『っ、』

一歩体育館に近づくたび、心臓のあたりが強く痛んで、思わず足を止める。
息もしづらいし、どういったわけか涙も出てくる。

岩「どうした！？」

『すみま、せっ……ちょっ、やす、』

松「無理すんな。時間はまだあるんだ。ゆっくりでいい」

しゃがんで顔を隠していると、松川先輩に背中をさすられる。そこから伝わる温かさに、呼吸は落ち着き、胸の痛みも和らぐ。

みんながいる体育館に近づこうともしなかったから気づかなかったけど、どうやら拒否反応が出るほど、行きたくなかったようだ。

私が行く時って、誰もいないからな。
部員と顔合わせないから平気だったのか。

20分ほど経ってから、ようやく胸の痛みもなくなった。泣いて目が腫れてる気がするけど、気にしてる場合じゃない。みんなを、待たせてる。

『もう、大丈夫です。ありがとうございます。行きましょう』

なおも心配そうに顔を見合わせる先輩たちに大丈夫ですから、と、軽く微笑む。

及・岩・花・松「っ、////(笑顔はずるい)」

そして、あの日みたいに、体育館のドアに手をかけ、引いた。

ガラ……

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人間、本気で無理だと涙出るらしいです。最近知りました。(なので改正)