No.8 ページ8
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グレイシアさんの家に入ると、そこはとても温かく優しい匂いがした。
中にはいくつかの部屋があって、玄関をはいってまっすぐ進むと、一番奥に広い部屋があった。
そこには、大きなテーブルとイスなどがあった。
グレイシアさんはテーブルに持っていた食糧を置くと、私に向かって言った。
グレイシア「さて、じゃあまずは、お風呂でも入りなさい。」
A「オフロ?オフロってなんですか?」
私の言葉に、グレイシアさんは一瞬驚いた表情を見せた。
グレイシア「えっと…と、とりあえず、身体を綺麗にしましょう。こっちに来て。」
グレイシアさんはそう言うと、数あるうちの一室へと案内してくれた。
そこは、床はタイルになっており、大きな器のようなものとパイプがあった。
A「ここがオフロですか?」
グレイシア「んー、まぁ、そうね。じゃあ、服を脱いで、そのバスタブの中に入ってくれる?」
A「えっと…バスタブってこの器のことですか?」
私がそう尋ねると、突然エリシアちゃんがケラケラと笑った。
エリシア「そうだよ!Aちゃんってなんにも知らないんだ!」
グレイシア「こ、こら!エリシア!ごめんなさいね、Aちゃん!」
A「いいんです。エリシアちゃん、教えてくれてありがとう。」
私がそう言って微笑むと、エリシアちゃんも私に笑顔を向けてくれた。
エリシア「それでね、これはね、シャワーってゆって、ここから水とお湯が出るの!」
そう言って、エリシアちゃんはパイプを指差しながら説明してくれた。
A「へー、そうなの。すごいね。」
感心しながら、私は服を脱いで、バスタブの中に入った。
グレイシア「じゃあ、洗っていくわね。」
それから、私はグレイシアさんにされるがままに、身体を綺麗にしてもらった。
バスタブの底には、泥だらけだった私から出る汚れた水が、シャワーによって流れていた。
グレイシア「ちょっと片足あげてくれる?」
グレイシアさんに言われるがままに、片足を上げると、グレイシアさんの顔は青ざめた。
グレイシア「やだ…血だらけじゃない…!大丈夫!?しみてたんじゃない!?」
A「あ、いえ…このくらいの傷、全然大丈夫です。」
決して強がりではない。本当に大したことないと感じていた。
グレイシア「あとで、手当するわね……」
そう言ったグレイシアさんは、私の思いとは裏腹にとても悲しそうな顔をしていた。
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます!そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ!夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです!頑張ってください! (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます!そのように言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってくださいね! (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菖蒲-アヤメ- | 作成日時:2020年6月12日 23時