No.4 ページ4
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A「ハァ、ハァ…ッ…」
どれほど走っただろう。
"あの部屋"から出て、永遠と地下水路のような道が続いていた。
必死に走りながらも、私は自分の身に起きたことをずっと考えていた。
何故、私は"あの場所"にいたのか…
何故、"あの父"は私のことを知っており、私は彼を知らないのか…
そして、何故………
何故、私は、過去のことが一切思い出せないのか………
生まれ故郷は…？
家族は…？
両親は………？
もし………
もし本当にあの人が私のお父さんなのだとしたら……
お母さんは………？
A「ぐ…っ……」
突然、胸が苦しくなった。
肺が潰れそうに痛い。
痛いが、足を止めてしまうと、何もわからない恐怖に押しつぶされてしまう気がした。
すると、右前方に階段のようなものが見えた。
A「地上に……地上に出れる……！」
私は走るスピードを上げた。
A「ハァ…ハァ…」
見上げると、階段は数百段ほどあるようだった。
しかし、かすかにだが明かりも見える。
私は、外に出たい一心で、階段を一気に駆け上がった。
長い階段を上りきると、鉄格子のような扉があった。
その先には太陽の光が差し込んでいる路地裏が見える。
A「…ッ………ハァ……ハァ……フー…」
息を整えながら、ゆっくりと扉を開ける。
ギギギィと耳障りな音があたりに響いた。
A「ち、地上だぁ……」
ホッとすると力が抜けて、私はその場に座り込んだ。
A「疲れた……」
少し休もう。一息つこうとした瞬間、近くで足音がした。
顔を上げると、ガラの悪そうな男が二人、こちらに向かって歩いてきていた。
「あーーースラムのガキか？」
「おーい、迷子か〜？」
一人の男が、さも心配しているように声をかけてきたが、その顔は笑っていた。
たぶん………いや絶対、この人たちは危ない…。
逃げなきゃ、と頭ではわかっているものの、心臓がバクバクいってなかなか動けない。
そうこうしているうちにも、男たちはどんどん近づいてくる。
「怯えて震えちゃってるよ、コイツ」
「おい、女のガキは売ったら金になる。人来る前に捕まえるぞ。」
"売る"というワードが聞こえた瞬間、まるでトラウマのような恐怖が襲ってきて、気がつけば男たちと逆の方向へ走り出していた。
「あ！おい！待て！」
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
