No.47 ページ47
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私の話を、三人は黙ったまま真剣に聞いてくれた。
以前に自分が見たことがあるもの、経験したことがあることはわかること。
自分の名前はわかっても、ラストネームや自分の出生、故郷についてはわからないこと。
そして…『家族』の記憶は一切ないということ…。
ｴﾄﾞ「家族の記憶がない…か…。」
エドワードくんの静かな呟きに、誰も反応することなく沈黙が流れた。
そんな中、静かに息を吐いたマスタングさんが、少し険しい顔をこちらに向けた。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「………酷なことを言うかもしれんが、君にもともと家族の記憶がなかった、ということはないかね。」
A「………え…？」
ｴﾄﾞ「なっ…！どういう意味だよ…！」
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「そもそも彼女に家族がいなかった、という意味だ。」
ｱﾙ「大佐…！」
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「あくまで可能性の話だ。真実が必ずしも自分が望んでいたものとは限らないんだ。あまり期待しすぎるのもよくない。ただそういう可能性もある、と頭の片隅に置いておくべきだ。」
もともと私には家族がいない…。
そんなこと考えもしなかった…。
確かにマスタングさんの言うとおりかもしれない。
過去の私に、もともと家族という存在がいなかったとのだとしたら、家族の記憶がないなんて当然のことだ。
なんで勝手に思い込んでいたんだろう…。
当たり前のように、自分に家族がいるだなんて…。
そんな当たり前だと思い込んでいた存在が…現実いまわたしの近くにいないじゃないか…。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「それにもし家族がいたとしても…君が人体錬成を行ったのは死んだ家族を生き返らせる為かもしれない。そういった不本意な事態だって十分にありえる。」
マスタングさんの言葉に返す言葉が見つからず、私はただ目の前のテーブルを見つめることしかできなかった。
今にも力が抜けてうなだれてしまいそうになった時、アルフォンスくんの力強い言葉が聞こえた。
ｱﾙ「大丈夫だよ、Aちゃん。」
アルフォンスくんのほうに顔を向けると、彼は続けて言った。
ｱﾙ「大佐が言うように、Aちゃんにもともと家族がいなかった、その可能性もあるかもしれない。だけど、僕はその可能性は低いと思うんだ。」
ｴﾄﾞ「なんでだ？」
ｱﾙ「おそらくだけどAちゃんは、家族の記憶がないんじゃなくて、家族が関係する記憶がないんじゃないかな。」
アルフォンスくんの言葉に、私たちはいまいち理解ができなかった。
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るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
