No.40 ページ40
----------
軍人であるリザさんは、やはり経験から慣れているのか、手際良く怪我の手当をしてくれた。
おそらく彼女の私物であるカバンから、塗り薬や新しい包帯を取り出すと、薬を私の傷口に塗りガーゼをあて、再び包帯で腕を巻き始めた。
ｸﾞﾚｲｼｱ「さすがですね。」
ﾘｻﾞ「いえ。まあ…仕事上、自分にしても周りの人間にしても、傷が絶えませんからね。」
包帯を巻き終えると、リザさんはカバンから黒いシャツを取り出した。
ﾘｻﾞ「これ、私ので少し大きいけれど、着てもらえるかしら。」
A「あ、ありがとうございます。手当も…リザさんのおかげで、痛みがおさまりました。」
ﾘｻﾞ「そう。」
私の言葉にリザさんは微笑んで、手に取ったシャツを右腕を気にかけながら丁寧に私に着せてくれた。
ｸﾞﾚｲｼｱ「ホークアイさん、ありがとうございました。」
ﾘｻﾞ「いえ。こちらこそ、あなたにも危険な目に合わせてしまい、申し訳ございません。」
ｸﾞﾚｲｼｱ「私は全然いいのよ。私が…事前にマスタングさんに伝えていれば…」
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「いや。私の責任です。」
マスタングさんは私たちに背を向けたまま、グレイシアさんの言葉を遮った。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「中尉。手当は終わったのか。」
ﾘｻﾞ「はい。もう大丈夫です。」
リザさんがそう言うと、マスタングさんとエルリック兄弟は、こちらに体を向けた。
マスタングさんは、無言で私をしばらく見た後、私の後ろに立つグレイシアさんに目を向けて言った。
ﾏｽﾀﾝｸﾞ「グレイシアさん、彼女の横にどうぞかけてください。」
ｸﾞﾚｲｼｱ「え、ええ。」
グレイシアさんが私の横に座ると、マスタングさんは私の真向かいに座り、その横にエドワードくんが座って、リザさんとアルフォンスさんは彼らの後ろに立った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるるs - 鋼の錬金術師AFじゃなくてFAですよ。 (2022年7月27日 0時) (
レス) id: 7f6b75982b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - ポケットの案内人さん» ポケットの案内人さん コメントありがとうございます！そう言っていただけて私もすごく嬉しいです(><)更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年8月16日 8時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
ポケットの案内人(プロフ) - 私、ハガレン大好きなんですよ！夢小説書けないのに夢主勝手に想像したり、そしたらこの小説があったのでメッチャ嬉しいです！頑張ってください！ (2020年8月15日 23時) (レス) id: 4ccf657d3b (このIDを非表示/違反報告)
篠懸 菖蒲(プロフ) - みーこさん» みーこさん ありがとうございます！そのように言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(><) (2020年6月23日 10時) (レス) id: 21fdeed85c (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 19c92306d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菖蒲-アヤメ- | 作成日時：2020年6月12日 23時
