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ショックで立ち尽くしたまま何も言えずにいると
『…テヒョン？ 聞いてる？』
不思議そうなヌナの声。
そこで俺はハッとして
TH「いやぁ〜
ヌナと結婚してくれる人がいるなんてねぇ〜。」
いつも通りにしなければと、必死に取り繕う。
『なっ！？ どういう意味！？』
ムッとした声で抗議するヌナ。
TH「だって、めんどくさいくらい真面目だしぃ。」
良いものは良い、悪いものは悪い、と
芯がブレずにカッコよくて
TH「誰にでもおせっかい焼くしぃ…。」
分け隔てなく人の為に動いて
手を差し伸べてくれて
TH「あ！ あと、気が強過ぎて
思わず“ヒョン”って
呼びそうになっちゃう時もあって！」
自分の弱い部分に勝とうと努力を怠らない。
TH「そんなヌナを
もらってくれる人がいるなんてねぇ〜…。」
こんなに魅力的な人に
惹かれないヤツなんて
いないだろう。
少しでも気が緩めば
今にも感情が溢れて膝から崩れ落ちてしまいそうで。
憎まれ口を叩いていつもの俺を演じることで
なんとか立っている状態だった。
『あ〜！ もぉ〜ほんっとにあんたは
昔っからそんなことばっか言って！』
怒りよりも、あきれた様子のヌナ。
『…で、…どう？ …来れそう…？』
打って変わって今度は恐る恐る言う。
たぶん、高校を卒業してから
一度も実家に顔を出していない俺が来てくれるのか
不安なんだろう。
ヌナは、どうして俺がこうなってしまったのか
無理に聞いてこようとしたり
連れ戻そうとしたりしなかった。
でも最低でも月に一度は必ず連絡をくれたし
心配していることを表に出さずに
つとめて明るく見守ってくれている様子だった。
もしかしたらヌナはこれを機に
実家と俺の関係を修復できたらと
思っているのかもしれない。
だけど…
ごめん、ヌナ。
それはね
どうしてもできないんだ。
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のあ(プロフ) - くろみさん» くろみさん、ありがとうございます！ お付き合いいただきありがたいです！ ご期待に添えるように頑張ります！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: ec0fc61b71 (このIDを非表示/違反報告)
くろみ(プロフ) - ジョングクと主人公の出会い素敵です。更新頑張ってください。 (2021年10月15日 16時) (レス) @page5 id: 145c683577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2021年10月14日 11時
