一夜の過ち３【JK・TH】

過ちの存在 １【TH】 ページ13

※全体的に暗くて悲しいお話です。
※苦手な方はお気を付けください。









・









ねぇ



もし



違う形で出会ってたら



俺は



どんな俺で



君は



どんな目で俺を見たんだろう。









・









俺は、幼い頃
とんでもないいたずらっ子だった。

他の人と違って突拍子もないことばっかする俺は
どこにいても浮いた存在だった。



　「あいつまたあんなことやってるよ…。」

　「お前、ウザいんだよっ！」



友達にいじめられたり



　「その子と関わっちゃダメ！」

　「いじめられて当然よね…。」



大人がそれを見ぬふりをすることなんて
いつものことで。





だけど





　『こらぁ〜！！！！！』



TH「…っ！？」



　『テヒョンッ！？ 大丈夫っ！？』



ヌナだけは俺の味方でいてくれた。





真面目で何にでも真っ直ぐで芯があって
自分よりも人を優先して
明るいけど人見知りで
気が強いように見えて意外と脆くて
可愛くて美しい人。



俺が酷い目にあうと
俺よりもつらい顔をして優しく抱きしめてくれる。





　『もう、大丈夫だからね。』





そう言って頭を撫でられるたびに
俺は涙が止まらなくなって



TH「…ぅっ…ひぐっ…。」



　『大丈夫大丈夫。』



この涙は、嬉し涙だ ってことを
ヌナは知らない。









幼い頃は“信頼”と“尊敬”を含んだ
“家族愛”だと思ってた。



けど、
俺達が成長していくうちに
だんだんと違和感を覚えるようになる。









自分のこの感情が何なのか少しずつ気付き始めても





それに蓋をして





見て見ぬふりをした。

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