過ちじゃなかった １【JK】 ページ1
・
…あー…眠っ…。
朝、音楽を聴きながら目を閉じて
高校に向かうバスに揺られていると
トントンッ
突然肩を叩かれてゆっくり目を開ける。
すると目の前に
真新しいスーツを着た若い女の人が
俺を見下ろして立っていた。
…誰…？
イヤホンを外して
JK「…なんすか？」
めんどくさそうに言うと
『ここ優先席でしょ？
座れなくて困ってるから譲ってくれる？』
そう言う女の人の隣には杖を突いたおばあさん。
JK「あぁ…はい。」
しかたなく立ち上がると
『気を付けてくださいね。』
女の人はおばあさんを手助けしてゆっくり座らせる。
「ありがとねぇ。」
座席についたおばあさんは
目の前に立つ女の人を見上げて嬉しそうにお礼を言う。
…はぁ…最悪…。
俺が手すりにつかまってダルそうにあくびをすると
『若いんだから！ シャキッとしなさい！』
隣に立ってる女の人は
うっとおしいくらい元気に言って
俺の背中をバシッと叩く。
…めんどくさ…。
昔から無気力な俺はこういうタイプの人間が苦手だ。
これ以上関わりたくなくて
またイヤホンをして立ったまま目を閉じる。
・
『…？ ………の？ 起きなさい！』
容赦なく叩かれながら何か言われているかと思えば
いきなり片方のイヤホンを外される。
JK「…ん？」
寝ぼけたまま目を開けると
『はいっ！ いってらっしゃい！』
イヤホンを手に握らされて
背中を押されバスを降ろされる。
そこは俺が通う高校のバス停だった。
振り返って走り去っていくバスを見ると
安心した顔で俺を見るあの若い女の人。
…世話好きだなぁ…。
そう思いながら校門へ歩き出す。
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のあ(プロフ) - くろみさん» くろみさん、ありがとうございます！ お付き合いいただきありがたいです！ ご期待に添えるように頑張ります！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: ec0fc61b71 (このIDを非表示/違反報告)
くろみ(プロフ) - ジョングクと主人公の出会い素敵です。更新頑張ってください。 (2021年10月15日 16時) (レス) @page5 id: 145c683577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2021年10月14日 11時
