一夜の過ち２【JK】

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　『…もしもし…？』



泣いていたことを気付かれないように
慎重に言葉を発する。



　「あっ出てくれた！久しぶり！」



聞いたこともない妙に明るい声に
本当に本人かと混乱する。



　『…なに？』



　「いやぁ〜びっくりしたよ〜！
　 お前、超バズってたじゃん！」



…最悪だ。



こいつにまで知られていたなんて。



迷惑そうに返事をする私のことなど
全く気に留める様子もなく
気味が悪いほど楽しそうな声。



　「まさかあんな若い男
　 捕まえるなんてなぁ〜！
　 お前年下は無理って
　 言ってなかったっけ？」



ケラケラと笑いながら話す相手に
怒りが込み上げてくる。



　『そんなこと言うために
　 わざわざ電話してきたの？』



感情が抑えきれず
怒りをあらわにして言い返す。



　「怒るなよ〜！
　 …あのさぁ、今度会わない？」



　『…は？』



…今なんつった…？



　「若い男を捕まえられるほど
　 キレイになったお前に
　 会いたくなって♪」



　『馬鹿じゃないの？』



怒りを通り越し、あきれて言い捨てる。



　「んん？
　 そんなこと言っていいのかなぁ？」



相手の声色が少し変わる。



　「言うとおりにしてくれれば…
　 これは…俺達“だけ”の
　 大切な思い出にしておくからさ…♪」



〜♪



そう言うとスマホから通知音がする。



相手が何を言っているのかわからず
とりあえず通知を確認する。



それは、元カレが今送ってきた画像だった。



　『…っ！？』



血の気が引き
思わず目を見開いて固まる私。



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