６０【JK】 ページ10
JK side
ヌナのうしろ姿を
見送ることしかできなかったあと
何をしていても
いつも以上に頭の中はヌナでいっぱいで。
ボーッとしながら
デスクで仕事をしていると
？？「ちょっと？」
怪訝そうに話しかけられる。
声の方にゆっくりと振り返ると
SA「間違ってますけど？」
イ先輩が腕を組んで呆れ顔で立っていた。
JK「…えっ？」
ポカンとした顔をすると
SA「これ。」
俺のパソコンのディスプレイを指差す。
指差されたところを見ると
他社に送るメールを
間違えてイ先輩に送ってしまっていた。
JK「…あ…。すみません…。」
力なく謝ると
SA「…はぁ…。
ちょっと来なさい。」
そう言って休憩室に連れ出される。
SA「…Aとなんかあった？」
先に席についているよう言われ
うつむいたまま座っている俺の目の前に
コーヒーを置きながら
テーブルを挟んで向かい側に座る先輩。
JK「……………。」
目の前のコーヒーを見つめたまま
正直に話していいのか躊躇する。
SA「A、社長室に呼び出されたあと
何も言わずに帰っちゃって…。
連絡しても何の反応もないし…。」
本当に心配そうな様子の先輩。
SA「あんたもその様子だし…。
…ユナに何か言われた？」
図星をつかれ思わず先輩を見る。
SA「…だと思った。
Aの処分の件も
あの子が仕組んだんだろうし…。」
…この人、超能力者か…？
次々と答えを当てていく目の前の人物を
驚いた表情でじっと見つめる。
SA「…何その顔。
いやわかるでしょ普通。」
そんな俺を見て引きながら言う。
SA「…そんで、口止めされてるわけ？」
…エスパーだ。
更に目を見開いて固まる俺。
SA「…おい。
会社の貴公子が
そんな顔して大丈夫？」
先輩は“やれやれ”といった様子で
SA「まぁ…その様子じゃ
Aを人質に取られて
逆らえなかったんでしょ…。」
……………。
“開いた口が塞がらない”
ってこういうことか。
そんな風に考えながら
本当に開いてしまっている俺の口。
SA「…はぁ。
いいかげんその顔どうにかしなさい。」
“見ていられない”と言いたげな表情で
俺の顔から目線を外し、ため息をつく。
・
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のあ(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» 美海さん、ありがとうございます！それぞれのキャラクターが活きるように頑張って書いているので、そう思っていただけて本当に嬉しいです…！今後もよろしくお願いします！ (2021年10月6日 22時) (
レス) id: 203c9c38f9 (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - 日に日にユナに殺意を持っていく一方、夢主ちゃん強く生きて……！っていう母性本能を狩られておりますwwwめっちゃ面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2021年10月6日 21時) (レス) @page28 id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - のりぞーさん» のりぞーさん、ありがとうございます！テヒョンさんのことも魅力的に書きたくてがんばっています…！引き続きよろしくお願いします！ (2021年10月3日 16時) (レス) id: 203c9c38f9 (このIDを非表示/違反報告)
のりぞー(プロフ) - いつも楽しみにしています！弟のテヒョンは何者？？って感じですごく、続きが楽しみです！！ (2021年10月3日 14時) (レス) @page22 id: 396416c798 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 夏さん» 夏さん、ありがとうございます！今後のジョングクさんにご期待ください！がんばってカッコ良く書きますねー！ (2021年9月28日 21時) (レス) id: ec0fc61b71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2021年9月24日 1時
