一夜の過ち２【JK】

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　『ねぇ！ なんなの！？』



少し苛立った様子で私が言うと



　「はぁ…お前さ…空気読めよ？」



ため息をついて、あきれた様子で言う。



　「撮影だよ。
　 カメラあるんだからわかるだろ？」



　『…撮影って…。』



なんとなくわかってきた状況に
どうかそうであってほしくなくて
必死にわからないふりをする。



　「これから
　 お前と男優さんの絡みを撮んの。」



　『…っ………は…？』



薄々勘付いていたことが確信に変わり
息が止まって
すごい早さで心臓が脈打ち出す。



　「嫌ならやめてもいいけど…。
　 そん時は…わかってるよな…？」



…どっちにしても…
変わんないじゃん…。



　「俺に写真をバラまかれるくらいなら
　 男優さんに気持ち良〜く
　 してもらった方がまだマシだろ？」



元カレの勝手な言い分に吐き気がする。



何も答えられずうつむいていると



　「あのぉ…。」



個室からカメラマンらしき
20代くらいの男性が顔を出し



　「事前に話しておいて
　 いただかないと困ります…。」



気弱そうな感じで言う。



　「あっすみません！
　 すぐ戻ります！」



元カレは男性にヘコヘコしながら
私を引っ張って部屋に戻る。



…誰か…助けて…。



心の中でそう思うことしかできなかった。



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