一夜の過ち【JK】 (ページ7)

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帰りも嫉妬や興味の視線で全身を突き刺されながら
やっとの思いで自分のデスクにたどり着き
昼休みを終えたばかりとは思えない疲労感のまま
席に着く。

SA「ちょっと…あんた大丈夫？
　今にも死にそうだけど？」

机に突っ伏している私に
ソアが心配そうに聞いてくる。

　『もうダメかもしれない…。』

SA「…昨日あのあとジョングクと何があったの？」

含みをもたせた言い方で聞かれ
思わず顔を上げる。

　『えっ？
　 …ねぇ、昨日…あたし何しでかしたの…？』

恐る恐る聞くと
ソアは少し言いづらそうに話し出す。

SA「いや…あんた昨日相当酔ってて…
　 …みんなの前であんな失態もしちゃったし…
　で…見かねたジョングクが
　あんたを送ってったんだけど…。」

　『だから！ “失態”って何を…

JK「お話し中すみません。ちょっといいですか？」

またも後頭部から言葉を遮られる。

SA「ん？どうしたの？」

固まっている私の代わりにソアが答えると

JK「あ、すみません。イ先輩ではなくて
　キム先輩にお聞きしたいことが。」

　『何…？』

できるだけ平然を装って振り向くと

JK「この資料なんですが…」

手に持った紙を見せられ
本当にただ仕事の質問をしに来ただけの様子。

　『あぁ…それは…』

説明しようと紙に顔を近付けると

JK「昨日のことは誰にも聞いちゃダメですよ。」

耳元で悪魔のささやきが。

なぜ…！？

驚いて動きを止めると

JK「キム先輩は昨日のことが恥ずかしすぎて
　思い出したくないみたいなんで
　もう忘れてあげてください。」

ソアに向かって、だが明らかに
フロアのみんなに聞こえるように言った。

こいつ…！

チョン・ジョングクの影響は凄まじく
その後、
本当に誰も昨日のことを教えてくれなかった。

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