一夜の過ち【JK】 (ページ40)

今日:17 hit、昨日:2 hit、合計:471,380 hit

４０ページ40

・

目まぐるしく準備に追われ
あっという間に１週間が経ち
授与当日。

テレビ局内の控え室で
メイクやヘアセットをしてもらっている
２人を遠目で見守る。

…ほんとに芸能人みたい。

普段から見目麗しい２人が
プロの手によってより輝く姿に
そんなことを考える。

ぼーっと眺めていると突然

YN「…あっ！どうしよう…。」

ユナが焦った様子で声を出す。

周りにいるヘアメイクさんたちが
どうしたのかとたずねると

YN「ネックレス、
　落としてきちゃったみたい…。」

今日の為に用意したネックレスが
見当たらないらしい。

泣きそうな顔で
周りの人に訴える彼女の姿に思わず

　『どこか、心当たりある？
　探してくるよ？』

声をかけていた。

すると彼女は少し考えて

YN「タクシーを降りた時には
　あったはずなので…
　たぶん…ここに来るまでの間に…。」

と、落ち込んだ様子で言う。

　『わかった。一通り見てくるね。』

そう言ってドアノブに手をかけると

YN「Aオンニ…ありがとう…。」

潤んだ瞳で言われ

…かわいいとこあるじゃん。

なんて思いながら
彼女に向かってヒラヒラと片手を振り
控室をあとにする。

廊下、エレベーター、ロビーなど
通ってきた道は隅々まで確認したが
それらしきものは見当たらない。

　『…はぁ…。』

ため息を漏らし

他には…

と考えながら廊下を歩いていると

YN「オンニ〜！」

目の前から白いワンピース姿で
愛らしく走ってくるユナ。

彼女はそのまま私に飛びつき

　『ぐぉっ…！
　 …ど、どうしたの？』

よろめきながら受け止め問いかける。

YN「オンニがユナの為に
　探してくれるなんて嬉しくって…
　 …ぅう…。」

抱きついてアゴを私の肩に乗せたまま
半べそで言う。

・