一夜の過ち【JK】 (ページ22)

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　『ぅわ…。』

頭が真っ白になって
スマホを見たまま固まっていると

TH「ねぇねぇ！
　グガと付き合ってるの？」

と、あいかわらず楽しそうな声。

　『付き合ってない！』

八つ当たりで強めに言い放つと

TH「なぁんだ。まだなんだ。」

なんて言って今度は
への字口。

こいつに聞いてやりたいことも
山ほどあったが
今はそれどころではない。

すると画面に映し出される

”チョン・ジョングク着信中”

の文字。

なんとなく話を聞かれたくなくて
寝室へ向かいながら電話に出る。

　『…もしもし？』

JK「あっ！やっと出た！
　今どこですか？大丈夫ですか？
　何もされてませんか！？」

興奮して大きくなった声に驚いて
思わず耳からスマホを遠ざける。

　『あ、うん？
　今は家で…
　なんともない…けど…？』

すると電話の相手は
ホッと息を漏らして

JK「よかった…。
　本当は僕がそっちに行って
　守ってあげたいんですけど…。
　テヒョイヒョンは来ました！？」

…なんでテヒョンが来ること知って…？

名前を呼ばれた本人は
開けっ放しになっている
寝室のドアに寄りかかって
ニヤニヤしながら
私の様子を見ている。

イラっとして
一度ソイツを睨みつけてから

　『うん、さっき来たけど…。』

と答えると
電話の相手は安心した様子で

JK「ほんとに行ってくれたんだ…。
　ヌナ？
　今日はヒョンから
　離れないようにしてくださいね？
　 …わっ！
　じゃ、じゃあまた明日！」

慌てた様子で切れてしまった電話。

…どうゆうこと？

…っていうか今…

”ヌナ”って…。

たくさんの謎を残したまま
切れてしまった電話に呆然とする。

TH「…ぷっ！顔っ！
　おもしろっ！」

しかし
人の顔を指差しながら
吹き出した声で我に返り
尋問の時間が始まった。

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