【Fischer's】許さない。さようなら。天罰よ降れ。

第１１話 私は誰なの ページ12

Aside

目を覚ました時は、昨日と同じ布団の上に寝っ転がって


やられた後の痕跡が残っていた。



『うっ…気持ち悪い……』

急に気持ち悪くなって…


パーカーを着てトイレに駆け込む


『おえっ…ｹﾞﾎ…ｹﾞﾎ…』

何で…！？

吐いたモノが赤黒かった。

私は、ダレ？

お風呂に入って…シャワーを浴びながら、鏡に手を付いた


『私は誰なの…』


不覚にそう思った。これは、私の体だけど…誰かが私の体を乗っ取っているかのように思えた。


見つめていると…


鏡の中で白猫が笑った。


後ろを振り返っても誰もいない…

白猫が…


何で…私は…

鏡をまた見ても、白猫が笑った｡


『貴方は…ダレ？』

目を閉じた時には、貴女はいない…


しかも、首に激しい痛みがあった。


怖い…怖い…

自分なの…この体は誰なの…


白猫『私は貴女よ？』


『誰！誰かいるの…』

白猫『鏡の中…』


鏡に手を伸ばすと、白い手が私を鏡の中に引きずりこんだ

目を開けると水の中にいるみたいだった


息は出来るみたい…


白猫『凄いわ〜私とお喋り出来るなんて♪』


『私？』

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