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8話 ページ9
でも、あの日だけは様子がおかしかった
ひたすら私のことについて聞いてきたのだ
何で部屋から出ないの？
何でそんな服装なのに城に部屋があるの？
身分は上なの？
兄弟はいるの？
''両親は、もしかして陛下と妃様？"
その言葉を聞いた時、私はすぐに否定した
でも彼はそれを信じてはくれなかった
その日は彼が帰ったあとも、気が気ではなかった
あの約束があったから...
次の日窓を開けても彼はいなかった
次の日も、そのまた次の日も、彼は来なかった...
そして、私は陛下に呼ばれた
ｲﾙ「なんで呼ばれたか、分かるかい？」
A「......」
ｲﾙ「お前がいつも会っていたあの男のことだ」
A「っ！」
ｲﾙ「お前はあの男に入れ込んだ結果、秘密を知られた
あの男は秘密を知ってしまったせいで殺された」
A「っ！何故彼なのですか、私を罰すれば...」
ｲﾙ「お前は分かっていない、自分がどれほど危険な存在か」
A「え...？危険？」
ｲﾙ「お前は不思議な能力を持っているのだろう
衛兵から報告を受けている」
A「(全部、見られてた...陛下は私をほったらかしていた訳じゃない
私のことを知るためにわざと野放しにして監視させていたんだ...)」
ｲﾙ「いい勉強になっただろう、これに懲りたら
人と関わることは辞めるんだ」
A「……」
それから私は人と関わることが怖くなった
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
