6話 ページ7
私は風の都を出てからも、楽しかった思い出を忘れられなかった
A「(楽しかった思い出を思い出す度
また貴方たちに会いたくなって辛くなる
だから、私は...)」
私はカイにスピードをあげさせた
A「思い出なんて...いらない」
城についてカイを馬小屋に繋いだ私は陛下の部屋に
向かった
A「ただいま戻りました、何か御用でしょうか」
ｲﾙ「よく聞け...お前の母さんが、族に殺された」
A「っ！そうですか、姫様はご無事ですか？」
ｲﾙ「あぁ、カシは1人で出かけたから」
A「そうですか(私の生きる目的である姫様が生きているならいいや)話は終わりですか？」
ｲﾙ「っ！実の母が死んだのに、何も...
何も思わないのか！？」
A「今まで私を放置し、愛してもくれなかった人の死を悲しめるほど、私はできている人間ではないので」
ｲﾙ「っ...」
A「では、失礼します」
私は自分の部屋に戻った
A「私を愛してもくれなかったのに
死んだら悲しめなんて...無理に決まってるじゃない」
その日は、疲れて早めに眠ってしまった
A「はぁ...(昨日早く寝たせいで、早起きしちゃった)」
私はカイに餌をあげに馬小屋に向かった
A「え、なんで...ここに居るの、ハク」
馬小屋にはカイを撫でていたハクがいた
ﾊｸ「お前こそ、何でここにいんだ？」
A「……」
ﾊｸ「言いたくねぇんならいい、俺は陛下に呼ばれたからジジイと2人で来たんだ」
A「そう、なの...(まずい、ハクにバレたら...)」
「おい！」
ﾊｸ「あ？」
A「ﾋﾞｸｯはい...」
「陛下がお呼びだ、ハク殿も一緒にとの事です」
ﾊｸ「行くか」
A「分かり、ました...」
ﾊｸ「……」
私たちは衛兵に着いて行き、陛下の部屋まで歩いていった
ｲﾙ「よく来たねハク、急に呼び出してすまなかったね」
ﾊｸ「いや、別に」
ｲﾙ「実はね、ハクに頼みたいことがあって呼んだんだ」
ﾊｸ「頼み事？」
A「……(まさか)」
ｲﾙ「Aと一緒にヨナの従者になってくれないかな」
ﾊｸ「は？Aも？」
ｲﾙ「あぁ」
A「っ...」
ﾊｸ「...良いですよ」
ｲﾙ「ありがとう、ハクならそう言ってくれると思ったよ」
その後も少し話をして部屋を出た
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
