49話 ページ50
A「...町といえば、この町何だか変よね
一見普通だけど、みんな微妙に目が死んでる」
ﾊｸ「そうだな」
ｼﾞｪﾊ「君たちは鋭いね、阿波の港はここ一帯を仕切ってるヤン・クムジという領主の力が強くてね
町の連中は皆やつに怯えてるんだ」
ﾊｸ「ほぅ」
ｼﾞｪﾊ「国に内緒でやばい商売してるしね」
A「……」
ﾊｸ「やばいって？」
ｼﾞｪﾊ「さぁね...人の自由を奪うというのはこの世で最も醜い行為だよ」
ﾊｸ「まぁ俺は、人の護衛してる身だしな」
ｼﾞｪﾊ「なんて不憫な」
ﾊｸ「別に、自分で決めた事だし」
ｼﾞｪﾊ「僕には理解できないなぁ、君たちの護衛ならやってもいいんだけどね」
「「「キャーー♡」」」
ﾊｸ「やけに自由にこだわるんだな、何か嫌な事でも？」
ｼﾞｪﾊ「僕はね...」
ﾕﾝ「あぁ！ちょっと何やってんの？」
ﾊｸ「あ？ユン、姫さん！何でここに...
いやこれは違いますよ、こいつが無理やり...っていねぇ！アイツどこいった！」ｼｭﾀｯ
ﾕﾝ「何真っ昼間からこんなとこ来てんのさ」
ﾊｸ「お前らこそ何でここに...」
ﾕﾝ「キジャがこの辺りから緑龍の気配がするって言うから
まさかこんな所だとは、そしてアンタがいるとは...やらしい」
A「あっ」
ﾕﾝ「...雷獣、Aも連れ込んでたんだ...」
ﾊｸ「あぁ、誤解すんな俺は...」
ﾖﾅ「ハク...こういう店に行きたい時はちゃんと言ってね、私ったら気が付かなくて
でもAを巻き込んじゃダメよ」
ﾊｸ「違う」
ﾕﾝ「はい、いいお言葉頂きましたー」
ｷｼﾞｬ「なんと！こやつめ、姫様に嘘をついてそんなふしだらな店に！しかもAまで巻き込むとは！」
ﾕﾝ「もう、見損なった」
ﾊｸ「待てコラ、お前ら少しは人の話を...」
ﾖﾅ「キジャ、ユン、ダメ、そんなこと言っちゃ！
ハクにだって女の子と遊びたい時くらいあるわよ」
ﾊｸ「知ったふうにとんでもない事言わないように」
A「...(ごめんハク)」
その時ハクが私たちを引っ張って建物の影に隠れた
ﾊｸ「静かに...役人だ、用が済んだら早々に立ち去るべきだな」
ﾕﾝ「俺ら目立つもんね」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
