46話 ページ47
緑「ぼ、僕に何の用かな」
A「とぼけても無駄よ、緑龍」
緑「っ！うっ...(なんだ、これは血が逆流するようだ)」
A「大丈夫？」
私は額を合わせて熱を測った
緑「っ！」
A「熱い...ねぇ緑龍、何故私たちから逃げるの？」
緑「僕は自由を奪われるのが何より嫌いなんだ
だから君たちと一緒には行けない」
A「わかった」
緑「はやっ！諦めるの早くない？」
A「だってあなたが嫌ならそれを強要するつもりはないし、自由を奪うのはしてはいけないことだと
知っているから」
緑「(この子はこんな小さな体で何を経験してきたんだ...)」
A「あとみんなにはあなたのこと言わないから安心して、って言っても信じては貰えないだろうけど」
緑「いや信じるよ、君からは僕と同じ匂いがする」
A「そっか、じゃあジェハの考えも聞けたし
そろそろ戻るわ」
ｼﾞｪﾊ「ちょっと待って、君名前は？」
A「私はAﾆｺｯ」
ｼﾞｪﾊ「っ！.../////」
A「あなたの名は？」
ｼﾞｪﾊ「ジェハだよ」
A「ジェハ...また会えるといいわね」
ｼﾞｪﾊ「...A！」
A「ん？」
ｼﾞｪﾊ「あっいや、えっと...ちょっとこっち来てくれないかな」
A「？うん」
ジェハに近づいた私は手を引かれ、抱きしめられた
A「っ！...ジェハ？」
ｼﾞｪﾊ「A、また、会える...？」
A「っ！えぇ、きっと会えるわ」
ｼﾞｪﾊ「そうか」
そう言うとジェハは私を離した
ｼﾞｪﾊ「またね」
寂しげに言う彼に私は、今度は自分から抱きしめた
A「ジェハ、大丈夫よ」ｷﾞｭｯ
ｼﾞｪﾊ「っ！うん」
そして今度こそ私たちはお別れした
ｼﾞｪﾊ「(離れたくない、心臓が引きちぎられそうだ)」
そして私は、龍の足を使いみんなのいるところに戻った
A「(離れたく、ないなぁ)」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
