33話 ページ34
私たちは村の人に案内されて、奥へと進んでいった
「こちらでお休み下さい」
ﾖﾅ「ありがとう」
「あぁ、お客人ここは迷路のように入り組んでおります
あまりうろうろなさらぬよう...何があっても責任持ちませんよ」
ﾕﾝ「此処って本当に青龍の里なのかなぁ」
ﾖﾅ「どうして？」
ﾕﾝ「白龍の里ではあんなにありたがられてたのに
お姫様の赤い髪とAの髪と眼を見ても反応無しだもん」
A「...青龍はここにいる、絶対に
それに、全部の里が白龍の里のような暖かいところとは限らない」
ﾕﾝ「何で？」
A「例えば、龍の力によって...
さっき、里の人たちと目が合うたび怯えられた
この黄色い目は青龍のもつ眼と同じなの、だから...」
ﾕﾝ「そうなんだ...」
ﾖﾅ「A...」
ｷｼﾞｬ「...ｷﾞｭｯ」
A「キジャ？...ﾌﾌｯありがとう」
ﾕﾝ「...キジャって触れ合い多くない？Aと」
ﾖﾅ「きっと大好きなのよ」
ﾕﾝ「まあ何であれ青龍が近くにいることはわかったわけだ、里の人がいないうちに行くよ」
ﾖﾅ「ここは迷路だって言ってたよ、大丈夫？」
ﾕﾝ「お姫様、俺は天才美少年だよ？
こんなとこついでに地図作って攻略してやる
宝を探せ！壺とタンスは片っ端から覗け！」
ﾖﾅ・ﾊｸ「覗くぜ〜」
ｷｼﾞｬ「覗くぜ〜？」
ﾕﾝ「行き止まりだ！もう、何で居ないのさ青龍！」
ｷｼﾞｬ「けしからんな、私とAが来ていることはわかっているだろうに...」
ﾊｸ「あんたが暑苦しいんだろ」
ｷｼﾞｬ「...ｼｬｰ！」
ﾊｸ「ﾋｮｲｯ」
ﾖﾅ「そっか、青龍にもわかるんだっけ
あまり出てきたくないのかな、それなら青龍は諦めても...」
A「ダメです！」
ﾖﾅ「A？」
A「諦めちゃダメです、青龍はずっと一人で...
確かに私たちのことをあまり良くは思っていないかもしれない...
でも青龍をこんなところに置き去りにするなんて嫌です！」
ﾕﾝ「...珍しいね、Aが取り乱すなんて」
A「っ！...ごめんなさい、でもお願いします
諦めないでください」
ﾖﾅ「わかったわ、青龍も必ず仲間にしましょう」
A「ﾎｯ」
ﾕﾝ「ｿﾞｸｯここ、嫌な感じ」
A「...見られてる」
ﾊｸ「確かに妙な気配が」
ﾕﾝ「ここの住人に見つかったのかも、戻ろうよ」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
