3話 ページ4
カイを小屋に入れた後、建物の中へ入った
今は私とムンドク様の2人で話をしていた
ﾑﾝﾄﾞｸ「姫様、ようこそ風牙の都へ
長い道のりでお疲れでしょう」
A「いえ...貴方は、知っていたのですね」
ﾑﾝﾄﾞｸ「はい」
A「...所詮落ちぶれた姫、私のような者に敬語は不要です」
ﾑﾝﾄﾞｸ「(なんて悲しい眼をするんだ...
今までどんな経験をしてきたのだろうか)」
A「どうかしましたか？」
ﾑﾝﾄﾞｸ「あぁ、いやなんでもない
陛下から話は聞いておる、ゆっくりしていってくれ」
A「しばらくの間、お世話になります」
ﾑﾝﾄﾞｸ「...ハク！いつまでそこで盗み聞きしとるつもりじゃ！」
ﾊｸ「っ！べっ別に盗み聞きしてたわけじゃねぇし！」
ﾑﾝﾄﾞｸ「なんだ違うのか、Aにこの都を案内してやれ」
ﾊｸ「え〜」
ﾑﾝﾄﾞｸ「嫌なら別の者に頼むから良いぞ」
ﾊｸ「...わかったよ」
ﾑﾝﾄﾞｸ「ついでに服を準備させるよう言っといてくれ」
ﾊｸ「へー」
ﾑﾝﾄﾞｸ「返事ははいじゃ！」
ﾊｸ「はいはい」
ﾑﾝﾄﾞｸ「返事は1回！」
私はハクに都のいろんなことを教えてもらった
案内してもらっている時に、いろんな人が私に
声をかけてくれた
A「…いい所ね」
ﾊｸ「あぁ、ここに居るヤツらはみんな家族みてぇなもんだからな」
A「家族...」
ﾊｸ「お前の家族は？」
A「…居ない、私に家族は居ない」
ﾊｸ「っ！ゴメン...」
A「いいよ、気にしてない」ﾆｺｯ
ﾊｸ「(作り笑いが上手ぇな、コイツ...傷つけちまったかな)」
その後もたくさんのことを教えて貰った
A「いいなぁ、こんなとこ住んでみたい((ﾎﾞｿｯ」
ﾊｸ「お前どこに住んでんだ？」
A「…ごめん、それは言えない」
ﾊｸ「そうかよ」
A「ごめん...」
ﾊｸ「謝んなって、事情があんだろ？」
A「うん...」
村「ハク様、服持ってきました」
ﾊｸ「おう、ありがとな」
ハクは少し村の人と話したあと私に服を渡してきた
A「あとで洗って返すね」
ﾊｸ「それはお前の服だ、だから返さなくていい」
A「っ！いいの？貰っちゃって...」
ﾊｸ「あぁ」
A「私の、服...(嬉しい)ﾌﾌｯ」
ﾊｸ「っ！...初めて素で笑ったな」
A「え？」
ﾊｸ「お前今まで作り笑いしかしてなかったからな」
A「っ！」
ﾊｸ「風呂入ってこいよ」
A「うん...」
私はハクと別れて風呂場に向かった
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
