25話 ページ26
ﾊｸ「これからどっちに行こうか」
ﾖﾅ「ユン、イクスから何か聞いてない？」
ﾕﾝ「何も、こっこらは手がかりなし」
ﾖﾅ「困ったなぁ」
ｷｼﾞｬ「四龍をお探しですよね？私、四龍の力を持つものの気配、分かりますよ」
A「私もです」
ﾖﾅ「そうなの？すごいわ！」
ｷｼﾞｬ「我々は微弱ではありますが感じることができます...もっとも、私も会ったことはないのですが」
ﾊｸ「よっしゃ、とりあえず山を降りるか」
ﾊｸ「白蛇様、お疲れでしょう慣れない旅は」
ｷｼﾞｬ「もう一度白蛇と呼べばその喉掻き切るぞ
これしきで疲れるか」
ﾊｸ「いやぁ、そろそろ里が恋しくなった頃かなぁっと」
ｷｼﾞｬ「何を言う、姫様方が私を望まれたのだ
もしもの時はそなたを守れとな」
ﾊｸ「箱入り坊ちゃんが戦えますかねぇ」
ｺﾞﾁﾝｯ
ﾖﾅ「静まれい」
A「これから一緒に旅するんだから揉めない」
ｷｼﾞｬ「すまぬ...」
A「素直に謝れて偉いねキジャ」
ｷｼﾞｬ「うむ！っ.../////」
ﾖﾅ「ハク、キジャは初めて外に出て不安でいっぱいなんだからいじめない！」
ｷｼﾞｬ「私はそんな...」
ﾖﾅ「キジャ、ハクのいじめっ子は趣味だから気にしない」
ﾊｸ「趣味？」
ﾕﾝ「そろそろ行きますよー」
ﾖﾅ「はーい！」
ﾕﾝ「キジャ、A、他の龍の気配がわかるんだよね？」
A「えぇ」
ｷｼﾞｬ「ユンと言ったな、もちろんだ」
ﾕﾝ「じゃあ、一番近いやつ教えて！」
ｷｼﾞｬ「やってみよう...おそらく一番近いのは青龍」
A「とても優しい気配...」
ﾕﾝ「何処にいるとかわかるの？」
ｷｼﾞｬ「そうだな、向こうが何かモヤッとする」
ﾕﾝ「あ〜、Aは？」
A「そうね、この距離だと国境沿いの場所かも」
ﾕﾝ「そこまでわかるの？」
A「まぁ、憶測でしかないけれど」
ﾊｸ・ｷｼﾞｬ・A「っ！」
ﾊｸ「姫さん、隠れて」
ﾖﾅ「ハク...」
ｷｼﾞｬ「っ！」
ﾕﾝ「どうしたの？」
ｷｼﾞｬ「誰か来る」
ﾕﾝ「誰かって誰さ」
ﾊｸ「しかも結構な数だ」
ｷｼﾞｬ「あまり品の良い足音ではないな」
ﾕﾝ「やばいよ、ここ火の土地のご近所さんなんだから」
ｷｼﾞｬ「火の部族は敵か」
ﾊｸ「まあ、ほぼ敵だな」
ﾖﾅ「はい！ハク、弓を使っていい？」
ﾊｸ「先生は許しません、隠れてなさい」
ﾖﾅ「ﾑｩｯ」
ﾕﾝ「ほら、行くよ」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
