21話 ページ22
ﾖﾅ「私、覚えなきゃ剣術」
ﾊｸ「っ！」
A「……」
ﾖﾅ「ハク、教えてくれるって言ったよね？」
ﾊｸ「言ってませんが」
ﾖﾅ「うっ...」
ﾊｸ「あんたに人が殺せますか？撃退と言っても都合よく敵が逃げるわけじゃない...殺す、もしくは再起不能にする、姫様にできますか？」
ﾖﾅ「敵わなくても、殺せなくても逃げる隙を作りたい」
ﾊｸ「...わかりました」
ハクは姫様に弓矢を渡した
ﾖﾅ「弓？ねぇ、剣もちょうだい」
ﾊｸ「今は弓しか教えません」
ﾖﾅ「ﾑｩｯ」
ﾊｸ「姫様、俺は今陛下の命に背きます
なぜイル陛下が武器を嫌ったのか、よく考えてください」
ﾖﾅ「...ｷﾞｭｯ」
A「(私には剣を持たせてたのに、武器嫌いだったんだ)」
そして白龍の里に近づいてきた頃
姫様が餌を食べていたウリ坊を射ったが、足をかすって逃げていった
ﾖﾅ「っ...かえって残酷ね」
ﾊｸ「迷いがあるからでしょ」
ﾖﾅ「っ！」
ﾊｸ「...ユン、A先に行け、後から追いつく」
ﾕﾝ「いいけど早くしてよね、イクスが言ってた場所
もうすぐだから」
ﾊｸ「あぁ、わかってる」
ﾕﾝ「お姫様、大丈夫かな...」
A「きっと大丈夫よ」
ﾕﾝ「っ！う、うん...///」
A「っ！ユン、下がって」
ﾕﾝ「え？」
「去れ、去れ、即刻この地より去れ
それ以上踏み込めば、天罰が下されるであろう」
A「姿も見せずに帰れなんて、卑怯ではありませんか？」
私は刀を振って霧を晴らした
「っ！刀を振っただけであの威力...」
A「私たちは白龍に会いに来た」
「白龍様に？...っ！あの髪の色に瞳、もしやあなた様が...先程の無礼をお許しください、我らが姫よ
ご案内致します、白龍の里へ」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
