2話 ページ3
私の妹が生まれたことを知ってから数日後
1人の衛兵が突然扉を開けて、私の部屋に入ってきた
「陛下がお呼びだ！さっさと出ろ！」
A「…はい」
そして衛兵に手を引っ張られながら父上の部屋に向かった
「失礼致します陛下、連れてまいりました」
ｲﾙ「ご苦労さま、下がっていいよ」
「はっ」
A「なんの御用でしょうか」
ｲﾙ「実はね私たちに子供が生まれたんだよ」
ｶｼ「この子はヨナといって、緋龍王の生まれ変わりなのよ」
ｲﾙ「それでだ、この子の役に立つように
お前にはいろんな訓練や勉強をしてもらう、もちろん皇女としての振る舞いも」
A「え...？くん、れん？」
ｲﾙ「あぁ、家事から戦闘まであらゆることを学ばせる」
A「なぜ私がそんなこと、それなら従者や召使いにやらせれば...」
ｲﾙ「わかったな？」
A「……はい」
それからは、ひたすら勉強と訓練の繰り返しだった
国の歴史や地理、国の政治などの勉強
皇女としての振る舞いや、琴などの芸
そして、ヨナを守るための力を...
休む暇なく、勉強と訓練におわれる毎日を送っていた
そんな日が続いて、気づいたら数年が経っていた
ｲﾙ「今日は風の部族の都に向かえ、ムンドクに
稽古をつけるよう頼んであるから」
A「わかりました」
陛下の部屋を後にした私は、愛馬のカイに乗って
風の都を目指した
A「私の味方はあなただけだよ、カイ...」
しばらく走り続けてようやく都に着いた
門「誰だ！」
A「私は、イル陛下に言われてここに来ました
ムンドク様にAが来たと言ってもらえれば
わかると思います」
そして門番の1人が中に入っていった
しばらくして、さっきの門番の人が2人の男の人と一緒に戻ってきた
A「初めまして、貴方がムンドク様ですか？」
ﾑﾝﾄﾞｸ「はい、お待ちしておりましたA様」
A「っ！」
？「……」
ﾑﾝﾄﾞｸ「お前も挨拶せんか！」ｺﾞﾂｯ
？「ってぇなクソジジイ！」
ﾑﾝﾄﾞｸ「じっちゃんに向かってなんだその態度は！」
A「あ、あの...」
ﾊｸ「あぁ、俺はソン・ハクだ」
A「ハク様ですね」
ﾊｸ「ハクでいいよ、俺もあんたの事Aって呼ぶから」
ﾑﾝﾄﾞｸ「挨拶も済んだことですし、とりあえず中へ」
A「はい」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
