15話 ページ16
そして翌朝
A「カイ、今まで私の事支えてくれてありがとう
一緒に連れて行けなくてごめんね...」
そういうとカイは、寂しそうに私にすり寄った
A「あなたにこれをあげる、私とお揃いだよ」
そう言ってカイに、私の首飾りと同じ宝石のついた飾りをあげた
A「いつか渡そうと思って持ってたんだけど
もしかしたらもう、会えないかもしれないからっ...」
私が泣くとまるで泣かないでと言うように
顔を舐めた
A「大好きだよカイ、あなたの事忘れない」
そしてカイとお別れをした私はハクと合流した
ﾊｸ「A、お前はどこ行くんだ？」
A「そうね...行くところもないし一緒に連れてってよ」
ﾊｸ 「ハハッ！そうなんのかよ、これからもよろしく頼むよ相棒」
A「うん(ハクと前と同じ関係に戻れてよかった)」
ﾊｸ「っ！...珍しくちゃんと門番やってんじゃねぇか」
ﾃｳ「背中を預けるやつがいないと寝れないんでね」
ﾊｸ「俺たちこの里出ていくから次の族長お前な」
ﾃｳ「行ってらっしゃい...え、まじ？リナさんは置いていくのかよ」
ﾊｸ「あぁ、あいつをよろしく頼むよ」
ﾃｳ「訳ありお姫様なんて肩の荷が重すぎるぜ」
ﾊｸ「っ！お前、気づいて...」
ﾃｳ「Zzz...」
ﾊｸ「はぁ...」
ﾖﾅ「ハク、A、私も一緒に連れていって！」
ﾊｸ「っ！姫さん！」
ﾊｸ「あんたはここで一生暮らすんだ、長老にもその旨伝えてある」
ﾖﾅ「勝手に行くのを許した覚えはないわ！」
ﾊｸ「俺はもうあんたの従者じゃねぇ」
A「私も、やっと自由になれるのにあなたの面倒を見る気は無い」
ﾖﾅ「それでも、私はハクとAがほしいもの！」
ﾊｸ「っ！...ハハッまったく、あんたの勝ちだ姫さん」
ﾑﾝﾄﾞｸ「ハク...聞いていれば姫様への暴言の数々...」
ﾊｸ 「げっ、ジジイ」
A「ムンドク様...」
ﾑﾝﾄﾞｸ「一度にたくさんの孫を失うようじゃ...」
そう言って私と姫様を抱きしめた
ﾖﾅ「私ね、みんなに家族って言われて嬉しかった
だからここを出ていくの」
ﾑﾝﾄﾞｸ「姫様方、忘れないで下され
姫様方が助けを求めた時、我らは全てを敵に回しても協力しますぞ」
A・ﾖﾅ「ありがとう、ムンドク様／ムンドク」
A「私にいろんなことを教えてくれてありがとう
カイをお願いね、じっちゃん」
ﾑﾝﾄﾞｸ「っ！...分かりました、ワシの弟子が姫様で
とても光栄でした、どうかお元気で...」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
