14話 ページ15
「それにしてもAちゃんは本当になんでも出来るんだね！」
A「小さい頃から教わってきましたから」
その時、里の人が料理場に慌てて入ってきた
「テヨンが倒れた！」
「なんだって！？」
A「っ！」
「大変だ！商談がここに来る途中何者かに襲われた！」
ﾃｳ「そんな...」
A「なら、私が薬を取りに行く」
ﾊｸ「っ！ダメに決まってんだろ！」
A「私なら場所も知ってるし、早く馬をかれる」
ﾊｸ「しかし...」
ﾍﾝﾃﾞ「いいんじゃない？馬の準備手伝うよ」
A「ありがとう」
私は直ぐに出発して薬を貰い、直ぐに都へ戻った
「戻ったぞ〜、Aちゃんが帰ってきたー！」
ﾃｳ「神技的速さだな、すげぇぜAさん！」
A「ありがとう、それよりはやくテヨンに薬を」
ﾃﾖﾝ「...ﾌｩｯ」
A「テヨン、大丈夫？苦しくない？」
ﾖﾅ「欲しいものとかある？」
ﾃﾖﾝ「ありがとう、俺、元気だよﾆｺ」
皆「きゅぅぅぅぅん♡」
ﾃｳ「俺、商談の人たちの見舞いに行ってくるわ」
A「私も行く、何か手伝えることがあると思うから」
ﾃｳ「わかった」
「あっ！Aちゃん、ちょっとこっち手伝っておくれ」
A「はい」
治療をしていると話し声が聞こえた
ﾍﾝﾃﾞ「リナさん、大丈夫！若長や長老、Aさんがいる限りね
あの人たちああ見えて家族思いだから」
ﾖﾅ「家族...」
ﾍﾝﾃﾞ「そう！風の部族は皆家族なのです
だからリナさんも我らの家族なのです」
A「(...こんな私を家族と言ってくれる大切な人たちが苦しむ姿は、見たくない)」
その日の夜
ハクとムンドク様と私の三人で集まっていた
ﾑﾝﾄﾞｸ「何か用があってきたんじゃろ？」
ﾊｸ 「あぁ...俺とAは明朝この里を出る
そして、ソンの名をあなたにお返しする」
ｶﾗ「姫様とカイのこともお願いします
これから先、馬では行けないところもあるだろうから...」
ﾑﾝﾄﾞｸ「嫌じゃ！」
ﾊｸ 「なっ、じじい！」
ﾑﾝﾄﾞｸ「族長の命令ならば致し方ないが...」
ﾊｸ「っ！」
ﾊｸ 「族長、最後の命令だ！」
ﾑﾝﾄﾞｸ「御意！」
ムンドク様は片目から、涙を零していた
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
