12話 ページ13
ﾐﾝｽ「っ！みんな向こうに...(最初からこれが狙いで？)」
A「(よし、みんなこっちに来た)」
私は全速力で走り、カイのところまで来た
そしてカイを小屋から出して上に乗り走った
その時、肩に矢がかすった
A「っ...」
城の外にある川の近くまで来たところで、カイから降りた
服を脱ぎ川で血を落とし、持っていた布を肩に巻いた
A「カイ、今ここで逃げても良いんだよ？
どのみち、私たちはお別れするようだし...」
そう言ってもカイは逃げようとせず、ずっと私の横に立っていた
A「カイ、大好き」
そして、遠回りをしながら数日かけて
風牙の都までやってきた
「あれは...っ！Aだ！」
里の人が私に気づいた途端、走ってきた
私はカイから降りた
A「みんな、久しぶりね」
ﾊｸ「A！」
A「ハク...」
私はハクに抱きしめられた
A「ハ、ク？」
ﾊｸ「心配、したんだぞ...」ｷﾞｭｯ
A「心配？私が？」
ﾊｸ「当たり前だろ」
村「え？あの2人ってそういう関係？」
村「あらまー！」
A「ハク、とりあえず中に行こう」
ﾊｸ「あぁ、そうだな」
私はカイを馬小屋に繋いで、ご飯と水を与えてから
姫様のいる部屋に行った
ﾊｸ「俺はちょっとやる事があるから、先に中で待っててくれ」
A「分かった」
そして寝てる姫様の横に座った
A「(布巻き直さないとな)」
ﾖﾅ「ん...ここは」
A「おはようございます、姫様
ここは、風牙の都にある建物の中です」
ﾖﾅ「A！良かった、無事だったのね」
A「はい」
その時、部屋の扉が開いた
ﾃﾖﾝ「起きたのか？」
A「テヨンじゃない、久しぶり」
ﾃﾖﾝ「A姉ちゃん！来てたんだ」ｷﾞｭｯ
A「うん」
テヨンは姫様の額に手を置いて熱を測った
ﾃﾖﾝ「熱はもう大丈夫みたいだな
よし、たくさん飯食って元気になれよ」
ﾖﾅ「いい匂い」
ﾃﾖﾝ「美味いぞ！」
ﾖﾅ「ﾊﾟｸ...っ！」
ﾃﾖﾝ「っ！なんで泣くんだ？まずかった...？」
ﾖﾅ「ううん、暖かくて」
ﾃﾖﾝ「暖かくて泣くのか？変なやつだなぁ」
ﾖﾅ「父上を、思い出して」
A「......」
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
