11話 ページ12
その時、突然風が吹いたかと思うと周りに居た兵が倒れていた
A「…遅いよ、ハク」
ﾊｸ「悪ぃ悪ぃ」
A「(ハクがいると心強いな)」
ﾊｸ「今夜はスウォン様がいらっしゃるから邪魔者は遠慮したつもりだったんですがねぇ
これは一体どういうことですか？スウォン様」
ﾖﾅ「ハク、A、あなた達は私の味方？」
ﾊｸ「っ！ﾌｯ...俺は、陛下から姫様を守れと言われている、何があろうと俺はそれに絶対服従する！」
ｹｲｼｭｸ「控えよ下郎、今より緋龍城の主となったスウォン陛下の御前なるぞ」
ﾊｸ「誰が、何の主だって？どうも嫌な予感がするんですがねぇ
スウォン様、イル陛下はどこにおられる」
ｽｳｫﾝ「私が先程、地獄へ送って差しあげた」
ﾊｸ「っ！」
A「……」
ﾊｸ「酒に酔っておいでか？戯言にしては度が過ぎますよ」
ｽｳｫﾝ「2人に聞いてみるといい、その目で王の死を確かめられたのだから」
ﾊｸ「真実を言えっ！」
ｽｳｫﾝ「偽りではありません」
ﾊｸ「国王を弑逆しただと？お前があの優しい王を！」
A「優しい、か((ﾎﾞｿｯ...」
ｹｲｼｭｸ「そこまでです」
私たちはスウォン様に気を取られて、姫様に兵が近づいていたことに気づかなかった
ﾊｸ・A「っ！」
「武器を置け！」
私とハクはそれぞれの武器を離した
ﾊｸ「あんたになら姫を任せてもいいと、思っていた...」
その時、何処からか矢が飛んできて敵が驚いていた
その隙に私たちは同時に武器を足で持ち上げ、周りにいる兵を斬った
「なんて息のあった動き...」
「感心してる場合じゃないだろ！追え！」
ハクが姫様を抱えて私はその後ろを走った
ﾐﾝｽ「お二人とも、こちらです」
ﾊｸ「お前かミンス、さっきの下手くそな矢は」
私はミンスの後ろにいた敵を倒した
ﾐﾝｽ「っ！ありがとう、ございますっ...」
ｶﾗ「いえ」
ﾊｸ「……」
A「見つかるのも時間の問題ね」
ﾊｸ「あぁ」
ﾐﾝｽ「...私が囮になります、その隙に裏門から逃げてください」
A「…私も残る」
ﾊｸ「何言ってんだ！」
A「私が残ればミンスが殺されることはないだろうし、何よりカイをこんな所に残していけない」
ﾊｸ「だが...」
A「必ず合流するから」
ﾊｸ「...ちゃんと来いよ...待ってるからな」
A「うん...ミンスこの羽織を被って、行くよ」
そして私たちは走った
私はカイのいる馬小屋の方に、ミンスはその逆に走った
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作者名：カッパ | 作成日時：2021年8月5日 1時
