【小野大輔】人気声優で誰からも愛される彼女は病弱でした。

第1話 ページ3

太陽の光がやけに眩しくて目覚ましのアラームの音と共に私に不快感を与えてくる。

爽やかな朝の日差しも私の目には重く映った。


朝は低血圧により体が重いしなんか色々だめな感じだから仕事の2時間前には起きるようにしてる。

そうしないと体がついていかないからね。

それにしても、いつも以上に体がダルい。
気のせいかな。


お医者さんに「朝ごはんは少しでも食べた方がいいですよ」とありがたいお言葉を貰ったから、昨日コンビニで買ったカロリーメイトを口に頬張るとなんとも言い難いちょうどいい甘さが口に広がった。

ちなみに味はチョコレート一択。



カロリーメイトを食べながらテレビの電源を入れた。
私の家のテレビはアニメを録画するために存在しているものに成り下がってしまってる。

リモコンを操作し昨日録ったアニメを見始める。



うん、面白い。

作画綺麗。

声優豪華。

小野さんイケボ。




私は声優にして大の声優ファンで、特に小野大輔さんが好き。
もちろんほかの声優さんも大好きなんだけど、小野さんのCDとか小野さんが表紙の雑誌は全部集めた。
何度か一緒にお仕事したことはあるんだけど、そんなに喋ったことは無いんだよね…




このアニメの主人公に小野さんキャスティングした人誰だよ！最高だよ！！！
そんなこと考えてるうちに時間になった。

ほんと、アニメは時間を忘れさせてくれる。



何も返ってこないのは承知の上で「いってきます」と小さく呟いて家を出た。




台本に“小野大輔”の名前があることに気付かないまま…ーーーー

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