【小野大輔】人気声優で誰からも愛される彼女は病弱でした。

第15話 ページ18

あれから暫くの月日が経ち
すっかり前までの生活に戻れていた。



小野さんとは何度か連絡を取り合ったりお仕事で会うくらいで、それだけの事だけどそれを糧に頑張れていた。






次のクールから始まるアニメに小野さんと共に抜擢されたのはすごく嬉しかった。

その嬉しさが小野さんと仕事をできることによるものなのか、それともまた別の感情なのかは分からないけれど
それでもいまは目の前の仕事をこなす事だけを考えて生活していた。


それでも心のどこかで“早く会いたいな”なんて思ってしまうから熟々自分の我侭には呆れる。




ーーーー私は、すき、なのかな…？




これは恋愛感情？？


それとも、一ファンとして？





…その答えは私にはまだ導き出せないみたい。









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小野大輔side





恋なんて何年ぶりだろうってくらい、ご無沙汰で

Aちゃんに対する気持ちが何なのか最初は全然分からなかった





DGS終わりに神谷さんに

「最近小野くんなんか楽しそうっていうかちょっと変わった気がする。どうしたの？携帯見ながらにやけてた時は本気で気持ち悪かったし…」

という暴言混じりの心配をされて、自覚の無かった俺はすごく焦ったのを覚えてる。






でもそれくらい好きなんだなってやっと自分で気づけたから、神谷さんには感謝しなきゃな…







Aちゃんが俺を恋愛感情で好きになってくれるとは限らないけれど

少しずつ、少しずつでいいから関係を前に進めていきたい。









Aちゃんが、好きだから…ーーーーーー

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