私！リアルの天女なのに！！！2

56話 【今の気持ち】 ページ14

竹谷八左ヱ門side


やっぱり、こんな事は話さなければ…

違う！もう逃げないんだ！
しっかりしろ竹谷八左ヱ門！


竹「部屋にいる時、いつも生物委員の皆や
殺してしまった虫達をずっと思ってた

謝りたかったし
もう一度、一緒に委員会活動がしたかった」


許してもらえるなんて思ってない
ただ、皆に謝って償いたかった…

俺と孫兵はお互い顔を見ず
縁側で隣り合わせに座っている

孫兵が今、どんな気持なのかは俺には分からない

俺も俺自身どんな顔して孫兵を見ていいのかも分からない

意を決して孫兵を見てみると
肩が震えていた

そういえば、俺も鼻のあたりが痛い
きっと寒いからだ


竹「…少し肌寒いな、かけるものを持ってくる」


部屋に毛布を取りに行こうと立つと
孫兵が袖を掴んで聞いてきた


孫「先輩は…僕達の事が好きですか
生物委員会は大切ですか」

竹「…ッ当たり前だ！！生物委員の皆は俺にとってかけがえの無いものだ！

生物委員会だけじゃない
兵助達や後輩先輩、先生方も俺にとっては全部大切なんだ」


俺には大切なものが沢山あるんだ
俺には大好きなものが沢山ここにはあるんだ


孫「なら…僕はそれでいいです」

竹「孫兵…」

孫「先輩は大切なものがあるんでしたら
今後はそれを守って下さい
もう、二度と取られないように
二度と壊されないように
守って下さい

僕達、生物委員会も手助けします
先輩を助けます

もう一人で悩まないでください
僕達がついています」


そうか…俺は一人じゃないんだ

もう一人で苦しまなくてもいいんだ…


竹「孫兵…ありがとう…」


俺はお前に…皆に…


救われたよ

57話 天女様ナンパされた→←55話 【あの時の気持ち】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す