ごめんの一言 ページ34
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○○))もういい本当知らない
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久しぶりに彼と喧嘩して、とりあえず腹立たしかったから家を出た。
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怒りに任せてカツカツなるヒールの音を聴きながら、前を行く。
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一瞬立ち止まって振り返ったけれど、彼が、追いかけてきてる様子はなく。
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○○))…
またそれに苛立ちを感じて。
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○○))もういい本当知らない
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久しぶりに彼と喧嘩して、とりあえず腹立たしかったから家を出た。
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怒りに任せてカツカツなるヒールの音を聴きながら、前を行く。
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一瞬立ち止まって振り返ったけれど、彼が、追いかけてきてる様子はなく。
○○))…
またそれに苛立ちを感じて。
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だからって引き返すのもできなくて。
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だって…あんだけ言っといて帰るのって、結構勇気がいらない?
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○○))…はぁ
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こういう時、世の中の彼女さんてどうしてるんだろう。
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「ごめんね、私が悪かったの…」
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…とか?
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…無理無理。
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私そんな性格してないし。
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あーもうどうしようか。
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そう思って項垂れてた時、
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誰かがこっちに向かってくるような気がして。
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何となく、それが奴なんだと思ったりして。
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少し重たい足を動かしてみると、
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ぱし、と腕を掴まれた。
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〇))ちょ…っ!
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ー「どこ行くの」
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いつもより低い声で、彼はそう言った。
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○○))…隆二
隆))…ごめん
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ふわっと抱きしめられて、あっという間に彼の腕の中。
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○○))…
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私もごめん。なんて言いたかったけれど、喉の奥からそれが出て来なくて。
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何だか、申し訳なくなってきて、
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○○))その、
隆))俺が悪かったよ
○○))いや、違う、あの…
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かなリン - 巌ちゃん (2018年4月7日 4時) (レス) id: 716ebf9dca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゃひろ | 作成日時:2018年3月22日 21時