LDHstory By.ayahiro

岩ちゃん:女の子の日 ページ2

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ただいまー

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なんて言いながらリビングに入ると、

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岩))あれ、

電気が付いてなかった。

おまけに、いつも走ってくる彼女もいない。

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岩))○○〜？帰ってきたよー

たしかこの前

こんなセリフを言ったら臣さんにツッこまれたっけ。

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臣))○○ちゃんは犬かよ笑

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俺からしたら可愛い可愛い子犬ちゃんなんだけど。

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…いや、まぁそんな事は置いといて。

彼女が多分いるであろう寝室へ向かう。

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岩))おーい？

ひょっこり中を覗くと、ベッドの上にある膨らみ。

○○))あ、おかえり

その中から顔を覗かせるのは、間違いなく○○。

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岩))どした？

ベッドに腰掛けて、少し辛そうな彼女の頬を撫でてみる。

○○))うん、あれ。
岩))あー、二日目？
○○))うん

彼女は特に月のモノが酷いみたいで、この日になるといつも布団に体を包ませてる。

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○○))ごめん、動けなかった
岩))ううん、大丈夫。

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○○))ご飯は？
岩))適当に食べるよ

冷蔵庫に何かしらあるだろうし。

なんて言うと、彼女は決まって頬を膨らます。

○○))体に良くない

って。

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岩))一日くらい大丈夫だって
○○))私が嫌なのー
岩))あーもううるさい

声だけはいつだってでかい。
うるさい。

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ーちゅ

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○○))っ！

だからいつもその口を塞ぐ。

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岩))静かにして

なんて低めの声で言えば、途端に静かになる我が家の子犬ちゃん。

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○○))…ずるい
岩))え、もっとって？

ニヤッとしてもう一度その口を塞げば、

○○))むぐ、
岩))いっ！！

舌を軽く噛まれた。

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○○))仕返し

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【女の子の日】

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そう言って、ニコッと笑う彼女。

こうやって、彼女の笑顔が少しでも戻るのなら、

これくらいどうって事無いですけどね。

岩))終わったら存分に。
○○))あほ。


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END

答えは一つ。→←早く帰ってきてね

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